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テレビっ子だっていいじゃない!第1回『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』

テレビっ子だっていいじゃない!第1回『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』

映画ばかり紹介していますが、実はテレビ番組も大量に観てきている超テレビっ子なんです。そんな超テレビっ子である私が独自の視点と独断と偏見でテレビ作品を紹介する新企画「テレビっ子だっていいじゃない!」

昼ドラやゴールデンタイムドラマに関しては、また別企画で語りたいと思うので、この企画では特撮とアニメに絞って紹介していきます。

第1回目は『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』

1967年8月から1968年1月に放送されていた、 藤子不二雄原作の人気漫画「忍者ハットリくん」を東映が実写化したモノクロの特撮コメディドラマ。

『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』は、続編にあたる作品で『忍者ハットリくん』は1966年に放送されていたが、こちらは残念ながらフィルムが行方不明…1話と14話のみ発見されており、2019年には1話と14話のみを収録したリマスターDVDが発売されている。

1話に関しては、CSの東映チャンネル内で『丸出だめ夫』『アラーの使者』などと共に発掘された幻の作品特集で放送されたが、その後14話も発見されたため、DVD化に至った。

ちょっとマニアックなことを言うと、売れたのかがほとんど謎の画期的なゲーム「クイズ キャラおけドン!東映特撮ヒーロー」(私は買いましたが…)の隠し曲として実写版『忍者ハットリくん』の主題歌が使われている。

「怪物くん」や「パーマン」「ウメ星デンカ」「オバケのQ太郎」など多くの藤子作品がモノクロアニメとして制作された中、何を血迷ったのか「忍者ハットリくん」は実写化されたのだ。

『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』は全話発見されており、DVDも発売されている。私は15年以上前…中学のときに東映チャンネルで放送時に全話観たが普通におもしろいコメディドラマであるという印象が強かった。

見た目のインパクトがどうしてもあるため、出オチ状態になってしまっているが、ストーリーは流石に藤子作品というだけのことはあって、お茶の間で楽しむコメディとしてバランスの良い作品となっている。

ちなみに当時、ビデオに撮って中学の友達と家で観ていたが、普通にみんなおもしろいと言っていた。

80年代のアニメ版では、比較的ハットリくんが問題を解決するという内容が多かったと記憶しているが、実写版のハットリくんはなかなかのポンコツぶりを発揮しており、更に問題を起こすジッポウも登場して毎回ドタバタ展開に発展するのだ。

今ではベテラン女優の松坂慶子が中学生時代に子役として出演していたレギュラードラマとしても知られている。

『がんばれ!ロボコン』や『ロボット110番』などの東映による特撮ドタバタコメディの元を辿っていくと、この作品にたどり着くのではないと思うほど、その後の東映ドタバタコメディのベースとなっている気がしてならない。

『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』が東映チャンネルで放送された当時は、メディコムトイがキューブリック化したり、名古屋モダン文化マーケットでソフビが発売されたりと何かと立体化されて話題にもなった。

私もハットリくんの限定ソフビを買うために、大人たちの行列に紛れてポートメッセ名古屋で並んだものだ。今考えると…かなり変な中学時代をおくっていたと思う。

私の中学生活を狂わせたのは東映チャンネルとファミリー劇場、シネフィルイマジカ、FOXチャンネル…いやスカパーという悪魔だ。

第2回は『タイガーマスク』を紹介します!!
実写版『悪魔くん』、『柔道一直線』『流星人間ゾーン』『快傑ズバット』なども近日紹介予定。

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