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テレビっ子だっていいじゃない!第3回『ロボット110番』

テレビっ子だっていいじゃない!第3回『ロボット110番』

映画ばかり紹介していますが、実はテレビ番組も大量に観てきている超テレビっ子なんです。そんな超テレビっ子である私が独自の視点と独断と偏見でテレビ作品を紹介する新企画「テレビっ子だっていいじゃない!」

昼ドラやゴールデンタイムドラマに関しては、また別企画で語りたいと思うので、この企画では特撮とアニメに絞って紹介していきます。

第3回目は『ロボット110番』

1977年に『がんばれ!ロボコン』の後番組としてスタートした『ロボット110番』を紹介します。

『がんばれ!ロボコン』には、大量のロボットが登場していたが、『ロボット110番』では、基本3体と利益の計算をするガンツ先生的な立ち位置のミスターチーフほ入れても4体!!

自分たちを作ったロボット博士に新しい研究所を建てる資金集めのために、お金を儲けようという、活動目的がお金稼ぎという点は斬新である。

しかし、前作のロボコン同様にドジをやらかすガンちゃんがお金を稼ぐどころか失敗して逆に弁償金が発生してしまうという大まかなプロットは、ロボコンに非常に似ている。

ただ、今作に登場するロボットは、みんなポンコツなのである。

天才発明家ロボットのKくんの発明品を貰って、ガンちゃんが仕事をしようとして失敗するパターンというのも多いのだが、これに関してはガンちゃんというより、Kくんの発明に落とし穴があるとしか思えないし、中立的立場のパールちゃんがそれを見抜けないのも問題なのである。

例えば、ガンちゃんがKくんの発明品の大きい磁石をボディに付けて、近所の鉄くずを集める『計算は苦手だよ』というエピソードがあるのだが、当然のことながら鉄であれば何でも吸い寄せてしまうため、家の柵から子供の三輪車、道路標識等のあらゆる鉄を集めてしまって、その弁償金を請求されてしまう。

ガンちゃんも集めていいものとだめなものが判断できないというのもおバカではあるが、そもそもKくんとパールちゃんは、この問題が発生することを何故想定できなかったのだろうか…結局、ガンちやんだけの責任とされるオチは納得がいかないのだ。

会社の開発部が作ったものが不良品だったのを、営業担当が自分が作ったものでもないのに、謝罪を要求されるという理不尽な社会構造を見せられているようでもある。

当時、『がんばれ!ロボコン』ほどの人気が出なかった作品で、ロボコンの118話に対して37話で終了しているし、その後『ロボット8ちゃん』までに4年の空白をもたらした。

キャラクター商品もあまり発売されておらず、発売されていてもあまりプレミア化されていないものも多いという不人気ぶりではあるが、それなりに味のある作品ではある。

4回目は実写版『悪魔くん』を紹介します!!

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