
ステファニー・メイヤーによって書かれた、ヴァンパイアと人間の恋愛を描いたファンタジー・ラブストーリー「トワイライト」はベストセラーとなり、ロバート・パティンソンとクリステン・スチュワート主演で映画化もされ、世界中で話題となった。
「トワイライト」は多くの作品に影響を与えており、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』などヴァンパイアを単なるモンスターとしてはではなく、メインキャラクターとして配置するのがトレンドになったのは、『バフィー~恋する十字架』以降としては、一番印象付けた作品だといえるだろう。
一方「フィフティ・シェイズ」シリーズは、「トワイライト」の2次創作であったり、その流れによって、アナ・トッドが「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズが好きすぎて、妄想の末に完成させた同人小説から一般小説にまで格上げされ、さらに映画化された「AFTER」があったりと、直接的な作品から、ファンの2次創作が表舞台に出るパイプラインを作ったのも「トワイライト」の影響が強い。
そんな「トワイライト」シリーズの待望の新作「ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語」は、2020年8月に出版され、こちらも話題となっていたが、2021年10月29日に、アメコミの日本語翻訳版を多く手掛ける、ヴィレッジブックスから上・中・下巻がそれぞれ出版される。
「ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語」では、物語は原点となる1作目に戻り、ベラの視点ではなく、エドワードの視点から描かれることになる。全く新しいストーリーが展開されるというより、女性目線ではなく、男性目線のラブストーリー、自分がヴァンパイアであるが故の葛藤といった点では、障害やジェンダー的葛藤のメタファーとしても変換できることから、2000年代後半と比べて、多様性がより一般的になった今だからこその視点といえるだろう。
ちなみに映画化しても主演のロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートは出演しないと公言している。当時プライベートで付き合っていた2人ではあるが、ロバートは泥臭い役も多く演じるようになり、クリステンはバイセクシャルとカミングアウトしていることもあって、今改めて「トワイライト」トリーズを観返してみると、新しい発見ができるかもしれない。
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