よく動画配信サービスで何がおすすめかと言う人がいるが、そもそも観たいものが配信されているかどうかによるので、一概にどれがおすすめとは言いづらい。
NetflixでもHuluでもAmazonプライムビデオでも観たいオリジナル作品があれば契約して、一般的な映画などはおまけと考えると、オリジナル作品の多いNetflix、Amazonプライムビデオ、Disney+は外せない。
Huluなどは、個人的に『ウォーキング・デッド』と『ビッグバン・セオリー』の最新エピソードが配信された月のみ契約したりもしている様に、どこかに固定しないで梯子していくのも良いかもしれない。
「動画配信サービスのススメ」では、各動画配信サービスでしか観られない作品、観るべき作品、観ないと今後観ることができなくなってしまうような作品などを紹介していきます!!
配信サービス別に分けて続々紹介していきます。
今回は日本ではNetflixで配信されている『リバーデイル』の中から、シーズン2より恒例となったミュージカル・エピソードを紹介します
アーチー・コミックの代表シリーズ『アーチーズ』をセックス、ドラッグ、殺人と原作コミックでは逆に扱わないテーマをふんだんに、やり過ぎぐらいに取り入れて斬新なかたちでドラマシリーズ化した『リバーデイル』
そんな『リバーデイル』は、元々音楽性も強く、歌唱シーンなどもアクセントとして取り入れられてきていたが、シーズン2から更に実験的にミュージカル・エピソードというものに着手した。
『バフィー~恋する十字架』『フリンジ』『グレイズ・アナトミー』『ワンスアポンアタイム』『フラッシュ』 などドラマでも実験的に取り入れてきたミュージカル・エピソードたが、『リバーデイル』では、シーズン2から毎回1話ミュージカル・エピソードを取り入れるようになり、題材となる作品が何になるかという注目も集まっているほどだ。
1回目となるシーズン2の18話『忘れられない夜』では、『キャリー・ザ・ミュージカル』
『キャリー・ザ・ミュージカル』はブライアン・デ・パルマ監督による1976年の映画『キャリー』を1988年にミュージカル舞台化したもの。
シーズン3の16話『お楽しみ』では、『ヘザース・ザ・ミュージカル』
『ヘザース・ザ・ミュージカル』は、マイケル・レーマン監督による1988年の映画『ヘザース ベロニカの熱い日』を2014年にミュージカル舞台化したもの。原作映画『ヘザース ベロニカの熱い日』は、ベティとベロニカというキャラクターがいるのだが、実は『リバーデイル』の原作「アーチーズ」から名前をとっているため、一周回って『リバーデイル』で扱われるというのがおもしろい構造となっているし、ベティとヴェロニカは、映画版におけるベティとベロニカではなく、ヘザーの役を演じることになるというのも遊び心があって素晴らしい。
シーズン4の17話『悪意に満ちた町』では、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のみ、映画からのミュージカル作品ではない。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、2001年に映画化された作品ではあるが、元は1997年のミュージカル舞台である。
ここまででわかる通り、どのミュージカルも過激な内容の作品で、ドラマ内でもハッピーなミュージカルではなく、毎回何かしらの問題が発生する。『キャリー・ザ・ミュージカル』のときは人が死ぬし、『ヘザース・ザ・ミュージカル』のときは、カルト教団の洗脳に利用された。
実験的なエピソードではあるが、出演者の歌唱力のレベルの高さによって、安っぽく仕上がっておらず、独立したミュージカルとして観たいと思わせるのは流石である。
『リバーデイル』はシーズン5が2021年1月から放送予定ではあるが、次のミュージカル・エピソードも気になるところだ。
『リバーデイル』が気になっているけど、観ようかと迷っている人は、ミュージカル・エピソードだけでも先に観てから決めるというのも良いのではないだろうか
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