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動画配信サービスのススメ:Netflix:『サウスパーク』のアマゾン実名風刺エピソード

動画配信サービスのススメ:Netflix:『サウスパーク』のアマゾン実名風刺エピソード

よく動画配信サービスで何がおすすめかと言う人がいるが、そもそも観たいものが配信されているかどうかによるので、一概にどれがおすすめとは言いづらい。

NetflixでもHuluでもAmazonプライムビデオでも観たいオリジナル作品があれば契約して、一般的な映画などはおまけと考えると、オリジナル作品の多いNetflix、Amazonプライムビデオ、Disney+は外せない。

Huluなどは、個人的に『ウォーキング・デッド』と『ビッグバン・セオリー』の最新エピソードが配信された月のみ契約したりもしている様に、どこかに固定しないで梯子していくのも良いかもしれない。

「動画配信サービスのススメ」では、各動画配信サービスでしか観られない作品、観るべき作品、観ないと今後観ることができなくなってしまうような作品などを紹介していきます!!

配信サービス別に分けて続々紹介していきます。

今回は日本ではNetflixで独占配信されているブラックなジョークと風刺が満載のアニメ『サウスパーク』の中でもアマゾンを皮肉ったエピソードを紹介

毎度のことながら、多方面にわたって皮肉ネタをまき散らしているブラックジョーク・アニメ『サウスパーク』が観られるのは、日本ではNetflixのみであるが、日本ではシーズン15~22までが観ることができ、当初はシーズン21までだったところがシーズン22の更新がされいるということは、今後も新シーズンの更新に希望がもてそうだ。

ちなみにシーズン22は2018年にアメリカで放送されていたものと考えると1年半ほどのタイムラグで日本でも配信している。

アメリカの映画やアニメの凄いところは、最近なら『スキャンダル』、古いところでいうと『ネットワーク』のように固有名詞をそのまま使用している点だ。

『シンプソンズ』も人物名などは使用していたりするが、『サウスパーク』は数段危ないラインにまで触れている。

今回紹介するシーズン22の第9話『満たされない思い』第10話『自転車パレード』では、アマゾンに対しての風刺ネタが描かれている。

シーズン21の第1話『白人大改革ビフォーアフター』では、AIによって仕事を奪われた人々がデモを起こすエピソードがあり、そこでも間接的にアマゾンへの批判が盛り込まれいたが、シーズン22では、かなり直接的である。

アマゾンによって町の商店街やショッピングモールは閉店に追いやられ、仕事がなくなった元販売者たちは、自分たちの雇用形態や生活を奪ったが、アマゾンの中で働くことで『21世紀の資本』で語られたいた様に、いくら働いても裕福にはなれないし、自分の尊厳も反映されないが、雇用はあるという大企業による支配的構造によって、人々も機械化された物流システムを作り上げたアマゾンのCEOジェフ・ベゾスが、人々をマインドコントロールしている異星人というかマーベルの「ハルク」の中でガンマ線をあびたことで脳が極度に強化されて頭が大きく膨らんでいるヴィラン「リーダー」ような姿で現れる。

物語の中で、アマゾンの物流センターで働いているジョシュというキャラクターがロボット事故によって圧縮されてしまう。ある程度、誇張はされているものの、実際にアマゾンの物流センターは多くの事故が起きており、危険な職場として上位にランキング入りしているほどだ。

他にも2018年や2019年、それ以前から世界各地で雇用条件や賃金に対するストライキが発生していて、便利になったと喜んでいる人々の裏で、社会的な問題が発生していることも皮肉っているし、ジョシュがテレビ局のインタビューに対してこう言っている。

「生産を操る経営陣と生産を請け負う労働者によって成り立っているのがアマゾン。しかし、問題が起これば労働者が責めを負う。労働者は資本主義と闘い、社会経済的に解放されるべきだ」

なかなか的を得た意見だが、インタビューしたリポーターは無関心で別の質問に切り替える。社会的問題を考えないようになっている。

つまり人間が便利になったことと、アマゾンが作り上げた物流構造、雇用構造、消費者意識などによって、アマゾンに操られて人間がバカになっているということにも触れているのだ。

他人ごとだと思えない恐ろしいエピソードである。

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