4月23日からニューヨークの一部の劇場で先行上映され、24日からはアメリカの映画館1500館以上で上映とされている、『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』
日本でもその様子を、アニメの放送局であるフジテレビ系報道番組や大手メディアが取上げている。
先に言っておきたいのは、私は別にアンチ『鬼滅の刃』ではない。
映画版も構成、上映スタイルや報道の仕方には不満はあるが、作品自体を批判しているということは全くなく、どうしても気になるのが事実を捻じ曲げた偏向報道が多いという点である。
これは『鬼滅の刃』が悪いのではなく、メディアが悪い。
↑この動画のタイトルが不自然なことに気づかないだろうか…あたかも30回以上の上映が全て売切れになっているかのようなタイトルだが、実際には30回の中で売切れの回もあるということ。
しかも先行上映という、ある種のイベント上映の中にいた、ごく一部のコスプレファンにカメラを向け、あたかもブームが到来しているかのように報じている。
実際問題は、アメリカにおける『鬼滅の刃』の知名度というのは、そこまで高くはない。日本でもB級映画ファンやマイナーコミックファンがいるように、一部のコミュニティの間で人気というのは間違いではないだろう。
何故、そんな作品が一般的に知られているのかというと、「日本で一番ヒットしている」というように報道されているからである。
さらに同日に公開される『モータル・コンバット』がHBO Maxで劇場と同時配信されることもあって、競合が少し弱い。
アメリカでもカートゥーンネットワークやNetflixで観ることができるが、子供から大人までが当たり前のようにアニメや漫画を観る日本の感覚と、アニメは子供の観るものという意識が強いアメリカの感覚の違いもある。
作品の内容的にアメリカではロングランでヒットすることは難しいかもしれないが、それでも「日本でヒット」の報道によって、初回1週間の上映はランキング入りする可能性は高い。
アメリカでのヒットを目指す、模索するというのは良いことではあるが、間違った情報を海外音痴な人々に大手メディアが発信するというのは、いかがなものだろうか。
真実を届けるというよりも、日本人に向けて「やっぱり鬼滅すごい!」と意図的にところが趣旨になっているのが問題なのだ。
これは日本人をバカにしているようでもあるし、それに気づかないことは問題である。

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