作品情報
体験型エンタテインメントとして人気を集めている「脱出ゲーム」を題材に描いたシチュエーションスリラー。謎の送り主からの招待状に応じて賞金1万ドルの懸かった体験型脱出ゲームに参加することになった、内気な理系女子大生ゾーイ、冴えないフリーターのベン、元陸軍兵士のアマンダ、裕福な投資家ジェイソン、中年のトラック運転手マイケル、ゲーム愛好家のダニー。6人がシカゴの高層ビルに集まると、外界から隔絶された部屋に閉じ込められ、何の前触れもなく突然ゲームがスタートする。姿の見えないゲームマスターの仕かけた命懸けのゲームに翻弄される6人は、死に物狂いでゲームを進めていくうち、それぞれが過去に大惨事に遭い、その場で唯一の生存者だったという共通した過去を持っていることが明らかになる。監督は「インシディアス」シリーズ第4作の『インシディアス 最後の鍵』を手がけたアダム・ロビテル。
『エスケープ・ルーム』レビュー

ある共通点をもつ6人が「エスケープ・ルーム」という体感型ゲームに招待され、実はそれが死のゲームであった…という、よくありがちな展開のシチュエーション・スリラー。
またこの手の作品によくあるツッコミ所も満載という点は、今回は触れないでおこう。
部屋ごとに、各キャラクターにまつわる過去のトラウマが反映された仕掛けがされているのだが、そのトラウマルームまでは、対象となる人物が生存しているというご都合主義な展開が気になるが、それよりもランダムに集められたキャラクターが過去のトラウマや罪と向き合うゲームに参加することになるというテイストは、『ソウ』のテイストにそっくりである。
しかし、残酷描写は控えめで登場人物が主催側を相手にしていく展開にシフトしていくという点は『ハンガー・ゲーム』『メイズ・ランナー』に似ている。
力を合わせないといけないのに、勝手な行動したり、態度の悪いキャラクターがいて喧嘩が起きたりする…富豪やユーザーにライブ配信されているという海外映画でも日本映画でもどこかで観たような展開&設定のオンバレード!
脱出系ジャンル映画の要素を集めただけで、オリジナリティに欠けるし、グロテスク描写は控えめ、何を目的にした映画なのかがよく理解できない。
3Dの普及で一時期、よくあったストーリーよりも「体感」を映画館で楽しむことを目的として内容が無でも許されるという部分の潔さがなくて、映画としての評価を求めているという試みが自らハードルを上げてしまっているのだ。
ただし、『ソウ』ぐらいの残虐レベルの主催者でさえも、ゲームをクリアしたキャラクターに対しては、約束を果たしたり、解放してくれるのだが、今作はその点でいうと…主催者側の質の悪さは群を抜いているかもしれない。
すでに続編が製作中なのだが、この後でどこまで切り込むのかには興味がある。

点数 69点
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