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六本木ヒルズ「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた」レポート(安く入場できる裏ワザも)

六本木ヒルズ「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた」レポート(安く入場できる裏ワザも)

7月8日から9月4日まで六本木ヒルズ東京シティビュー内で開催されている「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」に行ってきた。毎度のことながら試写(今回は『パラレル・マザーズ』の試写)が近くのキノフィルムズさんがあったのでブッキングしてきた。

六本木ヒルズの入り口には、いつもより多い気がするドラえもんの置物を横目で見つつ、時間もギリギリだったから、妖怪たちのところへ直行!!

ちなみにこういった六本木のイベントは限定の特典が欲しいとかじゃない限りは、金券ショップでシティビューのチケットが1000円ほどで売っているので、それを買って行けば半額以下で入れるという裏ワザがある。

だから私はフルに支払って入場したことなどない。

先日開催されていたアベンジャーズ展みたいな、ミーハーが行くような情報量の薄くて形だけのものとは違って、今回は水木しげるというより、「妖怪」とうものを大きく取り上げたもので、中でも作品として「妖怪像」に特化している。

歴史博物館でやっているような「妖怪展」に展示してある竜とか人魚のミイラ的なものはないまでも、江戸時代の浮世絵師であり、水木しげるの妖怪イメージの大きな着想元となっている鳥山石燕や同じく江戸後期に活躍した浮世絵師の速水春暁斎など、水木が所有していたオリジナル版が展示されており、歴史的な価値がとてつもないものが多数展示されている。

大きなぬりかべが出迎えてくれるエリアから後が肝心な展示スペースなのだが、 残念ながらそこは著作権等の問題で写真が撮れなくなっている。

水木の描いてきた妖怪インスピレーション元を辿るというのは、かなり貴重な体験であり、その体験ができるだけの資料が集まっているというのが何より凄い。

水木が雑誌に掲載していた妖怪画の原画も多く展示されていて、モデルになっているオリジナルの絵と比較して見ることもできる。

アニメや漫画の妖怪というより、がっつり妖怪画の歴史を辿る貴重すぎる体験だっ!!

あまりに貴重過ぎる内容だけに、覚えきれないという人は、メモを必死にとるしかないじゃないか……と思うかもしれないが、そこは上手いことなっていて、出口付近にあるグッズショップに売っているガイドブックの内容がかなり充実している。

べとべとさんって「ゲゲゲの鬼太郎」のストーリーにはあまり登場しないまでも、何だかよく見る妖怪。実は水木が少年時代に遭遇したとされる妖怪だけに、それだけ思い入れが強かったことがわかった。

このべとべとさんや化け草履は入口付近にいっぱい飾られているものの、「この先にあるものが見たいんだっ」と思って、あまり写真を撮らなかったら、写真撮れる場所がその先にほとんどなかった…….

ちなみに私は妖怪を1000体以上暗記しておりますので、妖怪画やこういった造形物を見て「こんな妖怪いるんだぁ~」っていうような知識レベルではございませんから、そこの純粋な楽しみ方はできないのだが、それでも楽しめた…….というか、学びが凄い展覧会だった。

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