
2022年1月7日から公開される映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のプロダクションデザイナーに抜擢されたのは、『キングスマン:ファースト・エージェント』『オリビオン』などを手掛け、『ホーンテッドマンション』のリブート版も手掛ける予定のダレン・ギルフォードだ。
ダレンは「スパイダーマン」映画に携わること以上に嬉しいことが一つだけあるという。それは、ドクター·ストレンジが登場する「スパイダーマン」映画に携わることだ。
「今回ベネディクト・カンバーバッチが参加するってジョンから初めて聞いたとき興奮しました。僕は『ドクター・ストレンジ』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズをデザインしたチャーリー・ウッドの大ファンであり、友人でもあります。何年も前にチャーリーの下で仕事をしていたから、彼がやった仕事の後に続けるんだってワクワクしました。」と語っている
脚本には、ブリーカー通りにあるドクター・ストレンジの住まいが出てくる。これまでの作品でしっかりと確立されたセットなので、デザインといっても以前のものを使えばよい簡単なセットのはずだった。しかし、思っているほど簡単なことなど何一つない。これまでに複数の大陸で何度も作られてきた玄関ホールも作り直すことになった。
ダレンたちが今作を撮影していた時期に、ちょうどチャーリーのチームが『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス 』の準備に入っており、それで全てを一から作り直すことになったのだ。
それでも図面がたくさんあったからまだ楽でした。あの玄関ホールでは大がかりな気象現象を楽しむこともできました。ロタンダを作っただけでなく、雪で覆うこともできた。
ドクター・ストレンジがピーターをブリーカー通りの住まいからサンクタム·サンクトラムへ連れていくシーンのために、ギルフォードは新しいセットをデザインした。その際、彼はチャーリー・ウッドと緊密に連携を取ったという。
早い段階でチャーリーと何回もミーティングをして、サンクタムにはどうやって入っていくようにすべきか話し合った結果、彼への敬意をこめて、新しいセットをデザインするプロセスに参加してもらうことで合意を得た。
常に変化し進化するという点において、サンクタムは『ドクター・フー』のターディスのようなものだとチャーリーは言っており、あるとき、一つのドアを開ける。別のときにそのドアを開けても同じとは限らず、そのおかげで、かなり自由にデザインすることができた。
ダレンたちが作ったセットは、作業場と古代からある部屋で、その二つの対比を際立たせるようにした。彼らが地下に降りて行くと、そこは今まで見た中で一番退屈な地下室。

ただ、あの場所を小道具で飾っていくのは最高に楽しくて、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』なども手掛けてきたセットデコレーターのローズマリー・ブランデンバーグはあのセットにかなりお金をかけていたという。
ピーターたちは作業場を通り抜け、狭い開口部にやってきて、古い部屋をのぞき込む。そこはずっと昔、何世紀も前からある部屋だとダレンたちは考え、サンクタムは古代の修道士たちが造ったものであり、美しいヒエログリフの戸口を開けてその古代の部屋に入っていく。サンクタムの最上部から階段を降りてきて、作業場に入り、そこからさらに下って古代の部屋に入るという形にしたいと考えた。
同じように独特な飾りつけを要したのが、ハッピーのコンドミニアムのセットだ。「ハッピーのキャラクターを掘り下げて、トニースターク亡き後の彼の世界がどうなっているのかを考えるのはすごく楽しかったです」と、ダレンは言う。
ハッピーは今も労働者階級の人間であって、ちゃんと生活できるようにはしてもらっているけれど、トニーから莫大な資産を遺してもらったわけではないので、マンハッタンの高層ビルにある広くて高級な所には住めない。中心部から少し外れた、みんなが思っているよりもワンランク下がったような場所に住んでいるという設定だった。
さらに重要だったのは、ハッピーとメイの関係における変化をこのコンドミニアムでも示すことだった。ピーターたちがハッピーの家に転がり込んでくるということで、とことん男くさい部屋に演出した。
彼が自分の部屋のために買ったソファやコーヒーメーカーなど、あらゆるものが飛行機内にあるショッピングカタログで買ったものだったらどうだろうと考え、そこに彼らが引っ越してきた後は、メイおばさんらしさが加わっていく。当然、このアパートメントにはトニー·スタークを感じさせるものもある。塗装がされていないバックルームにファブリケーターを置くことにした。
トニー・スタークがいたとしたら、こうしただろうという方法でファブリケーターをデザインした。新しいソフトウェアやVR を使って、3D でデザインした。そうしてデザインしたものをエクスポートし、セットデザイナーにディテールを加えてもらった後に、製造したのだ。
ファブリケーターはさまざまな装置を造る機械である。トニーが現場に出ているときに必要になったスーツの部品も、この機械で作ることができる。トニーが使っていたものだから、かなりガタが来ていて、使い古された感じに演出した。
ハッピーのアパートメントでトニーを感じさせるものは、ファブリケーターだけではない。トニーの愛車、34 フォード・クーペを巨大な壁画にしている。有名な自動車アーティストに依頼して、アメリカ合衆国ユタ州北西部にあるボンネヴィル・ソルトフラッツを走る車を描いてもらったのだ。
その他のロケーションには、フィルムメイカーたちの創造力が存分に発揮された。新型コロナ対策のための制限により、ニューヨークでは撮影できなかったため、複数のロケーションをセットに再現すことになった。いつもはブルックリンにあるキャンパスで撮影される、高校の入り口前の階段は、アトランタで二つのサウンドステージの間に作られた。
また、ジョンワッツお気に入りのドーナツ屋もアトランタの店頭を使って再現された。ドクター・ストレンジのサンクタムサンクトラムですら、いつものグリニッジヴィレッジのブリーカー通りではなく、セット上に再現されているのだ。

・タイトル:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 ※コロン「:」は全角
・原題:Spider-Man: No Way Home
・日本公開表記:2022年1月7日(金)全国の映画館にて公開
・監督:ジョン・ワッツ
・出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ
・コピーライト:©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
■オフィシャルサイト&SNS
◆スパイダーマン公式Twitter: https://twitter.com/spidermanfilmjp
◆スパイダーマン公式Facebook: https://www.facebook.com/SpiderManJapan/
◆スパイダーマン公式Instagram: https://www.instagram.com/spidermanfilm_jp/
◆ソニー・ピクチャーズ映画公式TikTok: https://www.tiktok.com/@sonypicseiga
#スパイダーマンNWH #スパイダーマン
2022年1月7日(金)全国の映画館にて公開

- 新作映画短評:『ロストランズ 闇を狩る者』(1月1日公開)
- 新作映画短評:『ヴィレッジ 声帯切村』(1月2日公開)
- メディア寄稿:ニュースコラム12月22~26日『スーパーガール』『嵐が丘』『ポンヌフの恋人』など(NiEW)
- メディア寄稿:『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』評(エンタメネクスト)
- 衝撃のインド・バイオレンス・アクション『ANIMAL』が日本上陸! ポスタービジュアル&場面写真が解禁!



コメントを書く