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この映画語らせて!ズバッと評論!!『キングスマン:ファースト・エージェント』メイキング・オブ・スパイ組織!不慣れ感がリアル!!

作品情報

世界大戦を止めろ!超過激なファースト・ミッション始動!! 表の顔は、高貴なる英国紳士。裏の顔は、世界最強のスパイ組織“キングスマン“。国家に属さないこの秘密結社の最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった…! 1914年。世界大戦を密かに操る謎の狂団に、英国貴族のオックスフォード公と息子コンラッドが立ち向かう。 人類破滅へのタイムリミットが迫る中、彼らは仲間たちと共に戦争を止めることができるのか? 歴史の裏に隠されたキングスマン誕生秘話を描く、超過激スパイ・アクションシリーズ待望の最新作。 最も過激なファースト・ミッションが始まる!

『キングスマン:ファースト・エージェント』レビュー

『キック・アス』『ウォンテッド』やNetflixで製作された『ジュピターズ・レガシー』『スーパー・クルックス』に加え、今後『ハック』『アメリカン・ジーザス』なども展開される予定のマーク・ミラー原作コミック「キングスマン」の映画化作品第3弾!

キレッキレでスタイリッシュなアクション・シーンが斬新な「キングスマン」前2作とは、少し異なったテイストであって、今回はアクション映画というより、政治的駆引きがメインの作品となっているだけに、前2作の娯楽アクション要素強めに魅力を感じていたファンは意見が分かれるかもしれない。

世界的なスパイ組織「キングスマン」誕生に隠された秘密を描いているメイキング・オブ・キングスマンでもある。

極力血を流さずに、平和的に解決できると信じていたオックスフォード公の葛藤。戦争に対しての息子との意見の相違が父として、当時のイギリスという国のあり方などを考えさせる、しっかり社会派な物語としても構築されている。

いくらキングスマンだからといって、はじめから上手くいかないことも多く、チームのメンバーが、それぞれ戦闘スキルや知識がそれなりにはあるものの、それだけではカバーできない相手にどう立ち向かうのか、想像を超えてくる相手の戦闘スキルにどう対処するのか。

例えば今回登場するラスプーチンの予測不能な行動は、決して常識が通用するような、マニュアル通りの案件ではなく、どうしたらいいのかと戸惑う様子も、またリアルだ。

『キングスマン』では、ハイテクなガジェットも、今回は手作り感満載のガジェッドが頼りなく、故障や失敗も多い。ところがその手際の悪い演出が初めてのミッションであり、スパイ活動そのものが不慣れという点において、全体を通して、ファンタジー要素も強い作品にも関わらず、妙なリアリティを醸し出している。

点数 80

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