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THE映画紹介『完璧な他人』グロリア・ゲイナーの「I Will Survive」が最も効果的に使用された映画

THE映画紹介『完璧な他人』グロリア・ゲイナーの「I Will Survive」が最も効果的に使用された映画

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『完璧な他人』

作品情報

イタリアのアカデミー賞に当たるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞、脚本賞を受賞し、フランスでもリメイクされたイタリアのブラックコメディ『おとなの事情』を韓国でリメイク。豊胸整形医のソクホと精神科医の妻・イェジンの新居に仲間たちが集まった。メンバーは亭主関白の弁護士と貞淑な専業主婦の夫婦、新婚のイケメン社長夫妻、新しい恋人を連れてくるはずが1人での参加となった教師。新居である高級マンションで久しぶりに顔を合わせた彼らは、再会を喜びながら、楽しい時間を過ごしていた。互いの友情や夫婦愛を確かめ合う会話で盛り上がった彼らは、自分たちの間には隠しごとがないことを証明しようという流れに。そこで7人がおこなったのは、スマートフォンに届く電話やメールを全員に公開するため、それぞれがスマホロックを解除することだった。次々とスマホに届く着信やメールにより、和やかだった夜は一転して修羅場へと化していく。

『 完璧な他人』基本情報

2018年製作/116分/G/韓国
原題:Intimate Strangers

監督: イ・ジェギュ

出演 : ユ・ヘジン、キム・ジス、ソン・ハユン、ユン・ギョンホほか

短評

イタリア映画『おとなの事情』の韓国リメイク作品。フランスでは『ザ・ゲーム 〜赤裸々な宴〜』としてもリメイクされておりもその他にもロシアやドイツなど様々な国でリメイクされたことで2019年には、最もリメイクされた映画としてギネスに認定されたほど。

題材が題材だけに、国が違っても扱いやすい作品である。さすがに全部観るわけにもいかないし、日本で観られるものも少ないため、『おとなの事情』以外はまだ観れていないのが残念だ。

大まかな設定は、オリジナルの筋書き通りという感じではあるが、細かいネタの部分で韓国版ならではのオリジナリティを出していて、多くの国でリメイクされたことは納得ができるほど、少しの設定変更でいくらでも作れてしまいそうな優秀すぎるベース映画と言ってもいいかもしれない。

40年以上親友関係が続いている4人の男とその妻達の間で起こる会話劇となっている。一見、裕福で何不自由のない暮らし、関係良好にみえる夫婦も一皮むけば秘密はあるし、隠し事はないと言っている親友の間でもそれは同じである。そんな暴露合戦のアイテムとして利用されるスマホ。

個人情報や秘密が満載のスマホを見せ合うことで楽しかったはずのパーティーが修羅場と化していく中で、それぞれのエピソードが巧妙に絡み合って、コメディではあるのだが、笑ってはいられない展開の数々が妙な緊張感も漂わせる。

秘密がない人間なんていないし、実際に何でも話してしまったら、関係は崩れてしまうことは明白なのだが、誰もが「隠し事はよくない」「何でも話して」と言うが、実際にそれをしたら…こうなりますよ!!という偽善への皮肉でもあるのだ。

韓国版の決定的な特徴として挙げるとすれば、ジュンモの着信音が「I Will Survive」になっていること。「 I Will Survive」という曲はグロリア・ゲイナーの名曲で日本では「恋のサバイバル」というタイトルで発売されている。

デミ・ロバートやケイクなどによって何度もカバーされたり、ドラマや映画でも使用されている名曲中の名曲。最近だとドラマ『ルシファー』や映画『アングリーバード』の中でも使用されていた。

歌詞の中の「Go on now, go, walk out the doorJust turn around now’Cause you’re not welcome anymore」というフレーズは、日本語にすると「今すぐドアから出ていけ!何故なら君はもう2度と歓迎されはしない」という意味なのだ。

何故、よりにもよってジュンモは、こんな曲を着信にしているのかと思うかもしれないが、ジュンモはおそらく少しおバカな設定のため、曲の歌詞の意味を理解していなかったのだ。

後半では「I Will Survive」が流れる度に、地雷を踏んだような展開が次々と勃発して、ラストには皮肉にも歌詞が響く。

今作は、最も「I Will Survive」が効果的に使われた映画と言っても過言ではないだろう。

「I Will Survive」はオリジナル版『おとなの事情』でも使用されているが、韓国版の方が使い方は圧倒的に上手い!!

「I Will Survive」といえば、ドラマ『glee』の中でメルセデスとサンタナ達によるデスティニーズチャイルドの名曲「サバイバー」とのマッシュアップもおおすめ↓

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