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第38回東京国際映画祭作品レビュー:16:『栄光のバックホーム』

第38回東京国際映画祭作品レビュー:16:『栄光のバックホーム』

作品情報

製作総指揮 : 見城 徹 / 依田 巽
原作 : 「奇跡のバックホーム」横田慎太郎(幻冬舎文庫)
「栄光のバックホーム」中井由梨子(幻冬舎文庫)
脚本 : 中井由梨子
企画・監督・プロデュース : 秋山 純
出演 :
松谷鷹也 鈴木京香 ※W 主演
前田拳太郎 伊原六花 ・ 山崎紘菜 草川拓弥
萩原聖人 上地雄輔
古田新太 加藤雅也 小澤征悦
嘉島 陸 小貫莉奈 長内映里香 長江健次 ふとがね金太
平泉 成 田中 健
佐藤浩市 大森南朋
柄本 明 / 高橋克典
主題歌 : 「栄光の架橋」ゆず(SENHA)
ゼネラルプロデューサー : 三田真奈美 プロデューサー : 小玉圭太
協力 : 阪神タイガース
特別協力 : 東宝
配給 : ギャガ
制作 : ジュン・秋山クリエイティブ
©2025「栄光のバックホーム」製作委員会

公式 HP:https://gaga.ne.jp/eikounobackhome/

11 月 28 日(金) TOHO シネマズ 日比谷 他 全国ロードショー

【ストーリー】

2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された横田慎太郎、18歳。順風満帆な野球人生が待っていると思われた矢先、脳腫瘍と診断される。21歳の若者には残酷すぎる病との闘いが始まるが、彼は孤独ではなかった。母をはじめとする家族、恩師や仲間たちの懸命な支えが彼の心を奮い立たせた。そして2019年9月26日、引退試合で見せた“奇跡のバックホーム”は人々を驚かせ、感動を呼んだ。しかし、栄光へのドラマは、その後に続いていたのだった。

完成披露ではなく、ただのマスコミ試写の際に、監督と主演が挨拶にきていた。幻冬舎フィルム第1弾ということもあって、マスコミがどう反応するかも気になったのか??

野球を知らなくても、2023年の横田慎太郎の訃報には衝撃を受けたのではないだろうか。今作はそんな横田慎太郎が最後の最後まで野球に携わろうとした姿を描いた伝記映画だ。

ところが今作には原作がふたつあって、ひとつは横田慎太郎本人視点のものなのだが、もうひとつは母親の視点からのもので、どちらかというと母親の視点を中心に描かれている。息子の異変に気付かなかった自分を責め続けながら、我が子が目の前で弱り、命の炎が消えていく様を見なければならない残酷な状況のなかでも、それを顔に出さず闘い続けた母親の視点は辛い。

ダイジェスト的な部分も多々あって、関係構築部分がかなり省かれているため、キャラクターとキャラクターの関係性がわかりづらかったり、知らないうちに信頼関係が築かれていたりする部分があるし、阪神タイガースの内部事情を知っていないと、よくわからない人物も多数登場するのだが、母親視点だと言われれば、知らない部分はざっくりしているという説明が成り立ってしまうだけに、これはこれで視点としては正解なのかもしれない。

ただ一応、恋人という扱いのキャラクターの立ち位置が、本当にそうだったのかがよく解らないのだが、かなり雑に扱われている。コロナ禍だから面会できないといえば、そうなのかもしれないし、尺的な問題でカットされてるのかもしれないが、何かがあった後に、ちょっと現れるだけで、すごく距離を感じた。そこはフィクション的に処理してもよかったのでは??

総合評価:73点

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