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この映画語らせて!ズバッと評論!!【第37回東京国際映画祭SP】『10セカンズ』進学カウンセラーと毒親が激突する会話劇!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!【第37回東京国際映画祭SP】『10セカンズ』進学カウンセラーと毒親が激突する会話劇!!

作品情報

ある名門高校を舞台に、緊迫した心理劇が実時間で進行する。ふたつの部屋で一触即発の決闘を繰り広げるのは、謎めいた進学カウンセラーと固い決意で挑む母親。母親は退学処分となった我が子を復学させるためなら手段を選ばない。一方、カウンセラーの動機は謎のままだ。秘密が解き明かされるにつれ、緊張感はさらに深まる。

『10セカンズ』レビュー

ある日、全寮制の名門校に、ある生徒の母親が訪ねてくるところから物語は展開される。母親の要求は、子どもの退学を取り消して欲しいというものだった。

退学の理由は、猫を殺し動画を拡散し、さらに学校に猫の死体を持ってきて見せびらかしたことが問題になったからだ。

しかし、母親としては、あと1か月ほどで卒業するのだから、無かったことにしてくれと頼んでくるのだが、手ぶらではなく、大きな暴露ネタを用意してきていた。

信念を曲げないカウンセラーと、暴露ネタを持って脅してくる母親との腹の探り合い対決を実時間経過で描く心理スリラー。

互いの主張と、互いの武器(暴露)を出し合い、そして相手の出方を見る。まるでチェスの試合のように展開されてくからなのか、タイルがチェス盤模様になっている。

これは偶然か?

会話の通じない相手、融通の利かない相手の意見をどう変えさせるかというのは、かなり難しい問題。この対決の着地点をどうするかが終始気になるのだが、ラストの展開は、人間というものが話し合いで解決できない場合にどうなるかの末路を描いている。

それは、極端なことを言えば、世界から戦争が無くならないことを意味しているようでもあった。

点数 87

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