作品情報
監督 : ガブリエル・マスカロ
デニゼ・ヴァインベルグ
ロドリゴ・サントロ
ミリアム・ソカラス
- 86分
- カラー
- ポルトガル語
- 英語、日本語字幕
- 2025年
- ブラジル/メキシコ/オランダ/チリ
【ストーリー】
若者の負担を抑えるべく、老人は強制的にコロニーへと収容されるディストピア的世界。テレザはまだ収容の対象ではないが、何をするにも娘の許可が逐一必要となったことを知り、自由を求めて逃避行の旅に出る。

75歳になると安楽死か、そのまま生きているかを選ぶことができる『PLAN 75』(2022)という邦画があったが、今作は別に死ぬわけではないが、老人は一定の年齢になるとコロニーに移されることが一般的。
テレザはまだ対象ではなく、意識もはっきりしているが、何をするにも娘の許可が必要になり、息苦しい生活の日々をおくっていたが、とうとうコロニーに行くことになってしまったが、警備を潜り抜け脱出し、そこからテレザのロードムービーが始まる。
ディスピアとはいっても、そのコロニーとよばれる収容所なのか、施設なのかが、結局のところ映されないから、実態がどうなのかが不明な状態。
だからこそ逆に、天国なのか地獄なのか確かめることができない不安感というのが、リアルに伝わってくるものの、もう少し描いてくれてもよかった。
テレザが自由を求めて、冒険する道中で、ギャンブル依存症の整備士や聖書を売りながらひとりで自由に生きる高齢女性など、様々なユニークだけど、拘りのある人々と出会い、交流を深めていくことで、今まで知らなった世界を目の当たりにしていく。多少の、本当に多少のSF要素があるかないかだけの話で、基本的には、生きることの喜びを再確認していくという、高齢者を主人公とした作品では、そこそこありがちな内容である。
ちなみにタイトルにもなっている”ブルー・トレイル”というのは、粘液?体液?を目にさすと未来が見えるトリップ状態になるカタツムリのことを指しているのだが、このギミックがあるせいで、ジャンルが固定されていないのを構成のバランスが悪いととるか、斬新な演出ととるかは、人によって分かれるとは思うが、カタツムリの液を目にさすという発想の斬新さには驚かされた。
本当にあるのかよくわからないが、熱帯魚同士を闘わせる闘魚?みたいなギャンブルが出てきて意外と知らない南米文化、とくに極端な地方のものを覗ける楽しみは全体的に散りばめられている。
総合評価:78点



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