NiEW ニュースコラム
『有吉の壁 劇場版アドリブ大河 面白城の18人』評
2022年6月に2日間限定公開された『有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE』をきっかけに、バラエティ番組『有吉の壁』10周年記念に向けて、再び映画館のスクリーンを通して、みんなで笑える体験を届けたいという願いから企画されたのが今回の劇場版。公開期間も3週間に拡大された。
『カベデミー賞』の場合は、4つの短編によるオムニバスとなっていたため、ある程度、無理な設定だとしても力業で何とかなった。ところが今回は、先に4つのシーンを撮影し、その間のストーリーを芸人たちが構成しながら最終的にひとつの物語として接続させることを目的としている。つまり難易度は圧倒的に上がっているのだ。
さて今作は、アドリブ大河と言っているだけあって、とっさに出たアドリブワードに責任を持たなければならない。それがいくらスベったとしても……。例えばイワクラ演じる、主人公・わり井直虎の職業が団子の卸だったり、インポッシブルのえいじが苦し紛れに言った幽霊侍の設定がストーリーに関わってくるのだ。しかしその点は、割と上手くストーリーに接続されていたし、福田雄一作品のように、スベった場合の余韻も残酷に活かされている。
それらのシーンや設定を楽しめるために、11月19日にテレビで放送された撮影シーンに未公開映像を加えたものや芸人たちがストーリーを考えている様子をドラマパートの間に挿入しており、放送回を観ていなくても趣旨を理解できるように演出されているが、オフィシャルYouTubeチャンネルのなかで、もう少し踏み込んだものや追加映像が配信されている。こちらを観ておくと、作品の解像度は上がるだろう。
お笑い芸人というのは、常にコントや漫才で様々な役を演じているし、シソンヌのように普段からドラマや映画に出演している芸人も出演しているため、演技もそれほど悪くなかった。作中で常にイジられてきたイワクラの演技も、観ていると、不思議なものでクセになってくる。
つづきは↓NiEWにて!!


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