作品情報

ロシアの新体操選手マルガリータ・マムーンが2016年リオ五輪で金メダルを獲得するまでの過酷な道のりを追ったドキュメンタリー。新体操王国ロシアの代表選手である20歳のリタ(マルガリータ・マムーン)は、オリンピックに向けて鬼コーチたちから強烈な指導を受け、日々練習に励んでいる。アリーナ・カバエワら多くの金メダリストを育て上げたイリーナ・ビネルの指導は、特に精神面において極めて厳しい。コーチたちはリタにさらなる高みを求め、何度も何度も練習を繰り返させる。わずかな自由時間には恋人と電話で話し、家族と一緒に穏やかな癒やしの時を過ごすリタだったが、すぐにまた過酷なトレーニングが始まる。美しく華やかな表舞台の裏側に隠された、アスリートの想像を絶する世界に迫る。
Buffys Movieの注目ポイント

子供の頃に新体操クラブ(IKS AWF)に属していた経験のある女性ドキュメンタリー映画監督マルタ・プルスが世界選手権で7冠を達成したロシアの新体操選手マルガリータ・マムーンの特訓の日々をドキュメンタリーとして映画化。
2015年には、ワルシャワの薬物リハビリセンターに入院している21歳の薬物常習者の苦悩と再生の日々に密着した『Talk to me』(日本未公開)を制作するなど、社会派なドキュメンタリー監督であるマルタ・プルスが何故、何度も優勝をしている新体操選手に密着したドキュメンタリーを撮ったのかが疑問であった。
しかし、この映画では、新体操の舞台裏という普段あまり観ることができない世界に密着し、正にスポ魂といった、鬼コーチたちの過酷なまでの特訓の日々を映し出していて、そのとてつもない世界は…リアル『セッション』、リアル『ブラック・スワン』
金メダルのためにと、鬼コーチがマムーンに浴びせる映画顔負けの罵声の数々は、リアルであるからこそ心が痛いが、マムーンはその罵声やプレッシャー、過酷な練習の日々を見事にバネにして、金メダル獲得という結果を出すマムーンの姿からは、天才といって順風満帆ではなく、天才だからこそ受け入れるしかないものと闘う力強い女性の姿もみることができるのだ。
映画『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』は、新型コロナウイルスの影響によって、公開延期となっていたが、6月26日に公開が決定した。

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