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デザインも一新!トランスフォーマー初のスピンオフ!!『バンブルビー』

作品情報

コミックやアニメなど様々なメディアで展開され、ついに2007年には『アルマゲドン』『パール・ハーバー』のマイケル・ベイによって製作された映画『トランスフォーマー』が公開された。その『トランスフォーマー』に登場するキャラクターの中でも人気の高いバンブルビーがシリーズ初のスピンオフとして映画化された。

主演には『ピッチ・パーフェクト2』『トゥルー・グリッド』などに出演し、歌手としても活動するヘンリー・スタインフェルド、元プロレスラーで『ネバーサレンダー』『ザ・ウォール』のジョン・シナ、バンブルビーの声は『メイズ・ランナー』のディラン・オブライエンが担当。

父親を亡くした悲しみから立ち直れずにいる少女チャーリーは、18歳の誕生日に小さな廃品置き場で廃車寸前の黄色い車を見つける。すると突然、その車が人型の生命体へと変形。驚くチャーリーを前に逃げ惑う生命体は、記憶と声を失って何かに怯えていた。チャーリーは生命体を「バンブルビー(黄色い蜂)」と名づけ、匿うことにするが……

前日譚であり、リブートでもある?

映画『バンブルビー』は単なるスピンオフではない。

映画版トランスフォーマー・ユニバースの前日譚ではありながら、別のストーリーラインということからリブートでもあるのだ。つまりみんなが知っているバンブルビーの過去の物語でありながら、全く新しい物語。

映画版の「トランスフォーマー」でも過去に遡るエピソードはあるが、過去でもデザインは、いわゆるあのテイストだった為、過去だからというワケではない。

正真正銘、デザインが一新されたということだ。ここまでの大幅なデザイン変更がもたらす意味は、リブートであることから続編を製作する場合は『バンブルビー』を基盤として製作される可能性も高い。

この手法は映画版「X-MEN」シリーズの時系列に似たものになるのではないだろうか。繋がりそうで繋がらないっていう...

そもそもアメコミの世界では、全ての内容が繋がっているわけではない。ストーリー・ラインや時系列が同じでも異なる展開をする作品も珍しくはない。アメリカ人はその感覚があるからこそ、無限にスピンオフや続編にあまり抵抗がないのかもしれない。

ちなみにオプティマスのスピンオフも企画されていたらしいが、それだと単に「トランスフォーマー」なんじゃないだろうか?

可愛くなってるバンブルビー

映画『トランスフォーマー』と言えば、リアリティを追求したデザインで少し怖い印象だったのに対して、今回の『バンブルビー』では、可愛らしく表現されていて、他のキャラクターも原作のおもちゃやアニメに近いものとなっている。

だから目の中が怖くない!!!

『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』も『パワーレンジャー』も実写化となると、ある程度差別化とリアリティを求めるがあまり怖くなってしまうことが多い。そのテイストが正に映画版!っていうもので味があっていいなんて言うユーザーも少なくはないだけに、今回のデザインは逆に冒険だったのかもしれない。

マイケル・ベイが監督してない!!

マイケル・ベイといえば、最近では『クワイエット・プレイス』や「パージ」シリーズなどの製作をしており、『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』『テキサス・チェーンソー』などの王道ホラーのリメイクを手掛けてきたが、実は監督ししては2007年の『トランスフォーマー』1作目以降は「トランスフォーマー」シリーズが唯一の監督作品なのだ。

自分の映画のテイストのことを逆手にとったかの様なセリフを『トランスフォーマー・ロストエイジ』では盛り込み、開き直って爆発とアクションのオンパレード映画を製作してきたマイケル・ベイが監督から離脱したということは、この映画で描かれる「友情」というテーマを大切に描きたかったのではないだろうか。

こんなことを言うと今まではストーリーが重視されていなかったということになってしまうがこの際だから言うとその通りである。

監督には『コララインとボタンの魔女』などのストップモーション・アニメーターとして活躍し、『KUBOクボ 二本の弦の秘密』では監督も務めた。実写映画としては今回の『バンブルビー』が初監督作品となるトラビス・ナイトを起用し、新たなトランスフォーマー・ワールドが展開される!!

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