作品情報
『ジュディ 虹の彼方に』『ドクター・ドリトル』のジェシー・バックリーがカントリー歌手を目指す主人公を演じる音楽ドラマ。カントリー歌手になることを夢見ているローズ=リン・ハーラン。しかし、2人の子どもを抱えるシングルマザーで、刑務所から出所したばかりの彼女にとっては、夢の舞台は憧れの場所でしかなかった。家政婦としてローズが働き出した資産家のスザンナは、彼女の歌を聞き、その才能に感動し、彼女をサポートしていく。卓越した歌唱力とカリスマ性で夢へと一歩ずつ近付いていくローズ。しかし、彼女は家族とスターへの階段との間で選択を迫られる。バックリーが見事な歌声で主人公ローズを演じて英国アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされるなど、高い評価を獲得。『リトル・ダンサー』のジュリー・ウォルターズ、『ホテル・ルワンダ』のソフィー・オコネドーらが脇を固める。監督は『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』のトム・ハーパー。
Buffys Movieの注目ポイント
カントリー歌手になることを夢見ながら、地元でバンド活動をしていたシングルマザーのローズ=リン・ハーランは、麻薬密輸の罪で1年服役することになり、仕事も解雇され…どん底状態。
周りからは、夢を諦めて子供たちのために働きないさいと言われてしまう。ローズは仕方なく、資産家の家で家政婦として働くことになるが、そこで思わぬチャンスを手にして、夢を叶えるの最後で最大の挑戦に挑むというのがベースとなる物語。
これは伝記映画ではない。ローズは実在の人物にしているとされていながら、モデルとなった人物は公表されていないが、子育てと現実の厳しさで日常をこなすことで手一杯、かつて追いかけていたはずの「夢」なんて言葉を忘れてしまった女性にこそ共感する部分も多く、観てもらいたいサクセス・ストーリーでもある。
歌唱シーンは、吹替えなしで全曲を主演のジェシー・バックリーが歌っており、中ても主題歌となる「GLASGOW」は注目を集め、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた他、数々の映画賞で主題歌賞を受賞した。
ハイクオリティな歌唱シーンを演出できた理由は、主演のジェシー・バックリーは、もともとシンガーソングライターとして活躍していた経験があるからなのだ。
ケイシー・マスグレイヴスやアシュリー・マクブライドなどのカントリー歌手が本人役でカメオ出演する点でもカントリーミュージックファンは注目の作品である。
映画『ワイルド・ローズ』は、2020年6月26日に公開予定。
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