2018年にタイで起きたサッカーチームとコーチの13人が洞窟で遭難した「タムルアン洞窟の遭難事故」を題材とした作品『Thirteen Lives』の映画化権をMGMが獲得し、監督に『グリンチ』『アポロ13』などで知られる巨匠ロン・ハワードが決定した。
「タムルアン洞窟の遭難事故」については、他にも『クレイジー・リッチ!』『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウが題材としたNetflix映画をすでに製作中で『フリー・ソロ』のジミー・チンとエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィのコンビ監督によってユニバーサル映画も製作中という状態。
MGMは一歩乗り遅れてしまったことになるが、何故同じ題材の映画がこれほど重なるかというと、世界を騒がせた大きな事件や事故などは、製作会社がこぞって映画化権を取得しようとして、映画化権が1社だけではなく、分散しててまうことがあるために、この様な事態となってしまうのだ。
世界的なニュースであれば、その国のメディア以外にも他国の大手が映画化権を取得に走ることも多い。
2010年8月にチリでおきた「コピアポ鉱山落盤事故」がパトリシア・リゲン監督、アントニオ・バンデラス主演で2015年『チリ33人 希望の軌跡』として映画化された他、多くの映像化がされた。
近年では、映画『ホテル・ムンバイ』で描かれたムンバイ同時多発テロは『パレス・ダウン』『ジェノサイド・ホテル』でも扱われている。
今回の新型コロナウイルス騒動は、正に世界規模の事件ということもあって、題材とした映画やドラマは事態終息後には、世界各国で製作されることは間違いないだろう。
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