新作映画情報『ミスター・ガラス』

新作映画情報『ミスター・ガラス』

はじめに

M・ナイト・シャマランが長年温めてきた、ドリームプロジェクトがついに実現!シャマランの独自の発想による、現実世界におけるヒーローとヴィランの定義をリアルに描いた”シャマラン・バース”がついに完成します!!

映画『ミスター・ガラス』のあらすじとキャスト


映画『ミスター・ガラス』の作品情報

【公開】 2019年(アメリカ映画)

【原題】Glass

【監督】M・ナイト・シャマラン

【キャスト】

ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカヴォイ、サラ・ポールソン、アニャ・テイラー=ジョイ、シャーレン・ウッダード

【作品概要】

『シックスセンス』(1998)や『レディ・イン・ザ・ウォーター』(2006)で知られる監督、M・ナイト・シャマランによる長年温めてきたプロジェクトで『アンプレイカブル』(2000)の続編がついに完成しました。

前作『アンプレイカブル』と同じく「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィルスと「アベンジャーズ」シリーズのサミュエル・L・ジャクソンの主演2人、そして『スプリット』(2017)のジェームズ・マカヴォイが同役で続投。特殊な能力に目覚めた者と周りの人間たちの距離感、恐怖心、探求心などを現代社会に投影させることで独特でありながらリアルな世界観”シャマラン・バース”を誕生させました。

M・ナイト・シャマラン監督のプロフィール

M・ナイト・シャマランは、1970年8月6日生まれ、インド・ポンディシェリ出身の映画監督です。

シャマランは、幼少期から映画製作に意欲をもっており、親から与えられたスーパー8カメラで17歳までに45本の自主映画を製作しました。

1988年にニューヨーク大学・芸術学部に奨学金で入学。1992年に卒業した際にセカンドネームとして「ナイト」をつける様になります。

自主映画を除く、デビュー作となる『Praying with Anger』は2012年にトロント国際映画祭で上映され、才能が認められ期間限定ではあったが劇場で商業上映もされました。

その後は『翼のない天使』(1998)を監督、『スチュアート・リトル』(1999 )の脚本を手掛けましたが興行成績は不調、シャマランの名前は観客に届きませんでした。

しかし、監督と脚本を務めた『シックス・センス』(1999)が公開されたことでシャマランの転機となります。『シックス・センス』が興行的に成功、アカデミー賞にノミネートされたことで、シャマランの名前が国際的に知られる様になり、続く『アンブレイカブル』(2000)、『サイン』(2002)も興行的、批評的にも高く評価され、シャマランは映画はトレンドとなり、この時に多くの心理サスペンス映画が誕生するきっかけとなりました。

シャマランのテイストが一般化し、新作に対する期待感が増してしまったで続く作品『ヴィレッジ』や『レデ・イン・ザ・ウォーター』はシャマランのテイスト・ラインの作品ではありましたが、マンネリ化により興行的にも批評的にも失敗。更には最低映画に贈られるゴールデンラズベリー賞ことラジー賞を受賞してしまいました。

2010年には初めての脚色でテレビアニメ『アバター 伝説の少年アン』を実写映画化した『エアベンダー』(2010)の監督を務めます。この作品は子供に人気の作品ということもあり、興行収入としては成功しましたが、批評的には酷評を受けることになり、更にウィル・スミス原案・プロデュースによる『アフター・アース』(2013)の監督を務めたことが追い打ちをかけ、シャマランはラジー賞の常連となってしまいます。

私財を投じて完成させたインディーズ映画『ヴィジット』(2015)が2度目の転機となります。この作品は本来のテイストに戻った作品であり、誰もが望んでいたシャマラン・ラインの復活となりました。

そして続く『スプリット』(2017)もシャマラン・ラインであると同時に、ラストで『アンブレイカブル』(2000)の続編『ミスター・ガラス』との間に位置する作品であることが判明し、シャマラン・バースの誕生となりました。

映画『ミスター・ガラス』の主なキャスト

ブルース・ウィリス(デヴィッド・ダン役)のプロフィール

ブルース・ウィリスは、1955年3月19日生まれ、西ドイツ・ラインランド出身の俳優です。

高校卒業後、発電所の警備員や工場勤務など職を転々とします。

演技にはもともと興味があったため、無名時代には映画のエキストラとして『評決』(1982)などに出演。

1984年にテレビシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』のオーディションを受け、1エピソードに出演したことがきっかけでテレビドラマの仕事もする様になり、『こちらブルー・ムーン探偵社』(1985)でメインキャラクターを演じたことで一躍、有名になります。

ドラマの知名度のおかけで、エキストラとしての出演しかできなかった映画にもセリフや設定付きのキャラクターとして出演することができるようになり、このドラマ主演が転機となり俳優として本格的に活動する様になります。更に1988年に主演した『ダイ・ハード』が興行的にヒット。シリーズ化されるほどの人気作となったことで一躍、映画スターの仲間入りをします。

『ダイ・ハード』以降も『パルプ・フィクション』(1994)や『アルマゲドン』(1998)などのヒット作に恵まれます。

2000年以降から現在にいたるまで、継続的に作品に出演し続け、人気を保持しています。

アクションだけではなく、コメディやラブストーリー、アニメの声優まで活躍の場を広げているマルチな俳優です。

次回作には「ダイ・ハード」シリーズ6作目となる『マクレーン』が2019年以降公開予定で待機中。

サミュエル・L・ジャクソン(イライジャ・プライス役)のプロフィール

サミュエル・L・ジャクソン は、1948年12月21日生まれ、アメリカ・ワシントンDC出身の俳優です。

1970年代から1980年代後半までテレビドラマやテレビ映画の脇役やセリフのない役、大学の先輩後輩の仲であるスパイク・リー監督のブラック・ムービーなどをメインとして地道に活動していましたが、1988年のエディ・マーフィ主演映画『星の王子 ニューヨークへ行く』に出演したことがきっかけで大作映画の脇役としても知られる様になります。

1994年にクエンティン・タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』でメインキャラクターを演じたことでアカデミー賞にノミネートされます。これがきっかけで名前が知られる様になり、翌年1995年公開の『ダイ・ハード3』ではブルース・ウィリスのバディ役に抜擢、その後もメインキャラクターとしての作品が増えていきました。

2000年代後半からスタートしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)では、アメコミのアルティメット・シリーズでニック・フューリーが白人から黒人に変更されており、その際にコミック・アーティストがサミュエル・L・ジャクソンをモデルにしていたため、映画でもシリーズを通して、ニック・フューリー役をサミュエル・L・ジャクソンが演じることになりました。

2019年公開の最新作『キャプテン・マーベル』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でも引き続きニック・フューリーを演じます。

ジェームズ・マカヴォイ(ケヴィン役)のプロフィール

ジェームズ・マカヴォイ は、1979年4月21日生まれ、スコットランド出身の俳優です。

ロイヤル・スコティッシュ・アカデミーで演劇を学び、1995年に『The Near Room』で映画デビューを果たします。

20歳でロンドンに移ってからはイギリスの舞台やテレビドラマを中心に活躍します。

2005年に公開された『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』でタムヤス役を演じたことがきっかけで多くの人に知られる様になります。

独裁者・アミン大統領をモデルとした映画『ラストキング・オブ・スコットランド』では英国アカデミー賞にノミネートされました。

2011年からスタートした新「X-MEN」シリーズ『X-MEN ファースト・ジェネレーション』ではプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの若い頃の役に抜擢。シリーズを通して演じています。

2019年公開の新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』にも同役で出演するほか、『It/イット”それ”が見えたら、終わり。』の続編『It/イット・チャプター2』にも出演が決定しています。

映画『ミスター・ガラス』のあらすじ

フィラデルフィアのある施設に、特殊な能力を持った3人の男たちが集められます。

不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド・ダン、非凡なIQとこれまで94回も骨折した壊れやすい肉体を持つイライジャ・プライスことミスター・ガラス、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン。彼らの共通点は、自分が人間を超越した存在だと信じていることでした。

精神科医のステイプルは、それらがすべて彼らの妄想であることを証明しようとするが、それは決して足を踏み入れてはならない禁断の研究だったのです…。

映画『ミスター・ガラス』のおすすめポイント

実はこの映画、M・ナイト・シャマランが長年温めてきた企画なのです。

『アンプレイカブル』が公開された2000年から、シャマラン作品の中で唯一、続編企画のあった作品です。

というのも『アンブレイカブル』はあくまで序章に過ぎなかったということなのです。シャマランが本当に描きたかったのは、映画で描かれたことのその後...つまり、スーパーヒーローやヴィランが現実世界に存在しているということをシャマランの独自の解釈や見解でリアルに描き出したかったのです。

しかし、多忙だったシャマランに続編まで製作する余裕はなく、製作までに期間が空いてしまったことと、ヒーロー映画への不安もあったことからタイミングが難しかったのかもしれません。

製作までに期間が空いてしまったことと、近年の作品の酷評続きで「ついに続編に手を出した」とも言われたたくなかったのでしょう。

そう考えるとこの作品の本格的な準備は『ヴィジット』(2015)から始まっていたのかもしれません。

メジャー作品の実写化や俳優プロデュース作品などでシャマランらしさが失われかけてしまっていたからこそ、一度「シャマラン・ライン」の作品に戻した後でプロジェクトをスタートさせたかったものと思われます。

2000年代前半はヒーロー映画が今ほど一般化されておらず、2002年に公開された『スパイダーマン』を除けばヒットを狙える商材ではなかったのです。

今では映像表現の技術も格段に進化したことから、アメコミ映画は一般化され、極端に知名度の低かった日本でも一般化されるほどです。

それでも正直、不安が残っていたからこその『スプリット』(2017)の念押しが必要だったのかもしれません。

「タイミングはここしかない!」そう思ったシャマランの快進撃がついに本格始動したのです。

この映画はシャマランの映画人としての評価を大きく揺さぶる作品であることに間違いありません。


知ってるだけで違う観方ができるポイント

『スプリット』(2017)の衝撃の展開から『アンブレイカブル』(2000)の続編であることが発覚し、のちに本格的続編である『ミスター・ガラス』に繋がる世界観を「シャマラン・バース」と呼んでいて、更なるシリーズ展開を期待する人も多い様ですが、「シャマラン・バース」は『ミスター・ガラス』で完結します。

シャマラン自身も更なる続編、つまりシリーズ化は考慮していないとのことです。

それでこそ、この企画は活きると思います。

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