THE映画紹介とは?
THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。
アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!
今回紹介するのは『あと1センチの恋』
作品情報
『P.S.アイラヴユー』の原作者セシリア・アハーンの小説「愛は虹の向こうに」をもとに、幼なじみの男女の12年間にわたるすれ違いの恋を描いたラブストーリー。イギリスの田舎町で6歳の時から一緒に過ごしてきたロージーとアレックス。友だち以上、恋人未満の関係である彼らは、一緒に故郷を離れてアメリカの大学に進学することを約束していた。しかしロージーが同じクラスの青年の子どもを身ごもったため地元に残ることになり、アレックスは単身アメリカへ。互いへの気持ちを素直に伝えられないまま別々の人生を歩むことになった2人は、運命のいたずらに翻弄されながら近づいたり離れたりを繰り返していく。ロージー役を『白雪姫と鏡の女王』『テッド・バンディ』『チャーリーズ・エンジェル』のリリー・コリンズ、アレックス役を『スノーホワイト』のサム・クラフリンがそれぞれ演じた。
『あと1センチの恋』基本情報
2014年製作/103分/PG12/ドイツ・イギリス合作
原題:Love, Rosie
監督:クリスチャン・ディッター
出演 : リリー・コリンズ、スキ・ウォーターハウス、サム・クラフリンほか
短評
お互い好きなんだけど、すれ違い続けて10年以上…となんだか海外版『ハナミズキ』みたいな内容。
この映画でも『ハナミズキ』でも思ったけど、純愛ってのは時に残酷すぎるということ。
2人だけの問題ならいいけど、気持ちが残っているまま別の人と結婚したり付き合ったりすることで関係ない人にまで迷惑をかけているということにこのロージーとアレックスは気づいて、早い段階からゴールインすべきだったとは思うものの、それだと映画は40分ぐらいで終わってしまうから物語上、仕方がない
第3者から見てもお互い好きなんだろうと伝わってくるだけに、都合よく被害者のように扱われているが、相手が浮気したりする原因は少なからずこの2人の距離感や関係性にも責任がある
最後のベサニーは本当に可愛そうとしか言い様がない。
よりにもよって、自分の結婚式で2人の純愛ぶりを見させられたあげく、結婚1日目から相手に違和感が残るんだからベサニーは悪女でもないだけにベサニーの複雑な心境に感情移入してしまう。
個人的にはここで終わって、とんでもない違和感を残す恋愛映画があってもいいかなって思ったというか、この映画観てたら思わされる
何故かって言うと、ベサニーの結婚式~再開までの期間が短すぎてハッピーエンドなのかが微妙になってしまっているのだ。
ラスト10分で無理やりハッピーエンドにしました感が物凄く、あんなに早いスパンでベサニーと別れるなら、結婚式から連れ去ったほうがまだマシ!!
結婚してしまってから夫が他の人のこと想い続けていると知らされる残酷さ。
それをふまえてお互い納得して別れたなんて…ベサニーって本当は凄くいい人なんじゃないかと思ってしまった。
今作は主演の2人よりもスキ・ウォーターハウス演じるベサニーの悲劇と引く勇気を観る映画である。
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