作品情報
日本でも人気を博したトロール人形をモチーフに、カラフルな妖精トロールたちが巻き起こす大冒険を描いたミュージカルアニメ。歌と踊りとハグが大好きなトロールたちは、森の中で楽しい毎日を送っている。しかしその一方で、トロールを食べれば幸せになれると信じる不幸な生き物ベルゲンの存在に脅かされていた。トロール王の娘ポピーは、かつてベルゲンから仲間たちを守った父に感謝を捧げるべくパーティを開くが、ベルゲンに見つかり仲間たちがさらわれてしまう。ポピーはひねくれ者ブランチの隠れ家に無事だった仲間たちを隠し、たったひとりで仲間の救出に向かう。声優には『シンプル・フェイバー』『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』のアナ・ケンドリック、『俺たちポップスター』『バッド・ティーチャー』のジャスティン・ティンバーレイク、『ハプニング』『あの頃ペニー・レインと』のズーイー・デシャネルら歌唱力抜群なキャストを起用。ティンバーレイクが音楽プロデュースも手がけ、自ら歌った「Can’t Stop the Feeling!」はアカデミー歌曲賞にノミネート。さらにアリアナ・グランデ、シンディ・ローパーなどの名曲カバーの数々が全編を彩る。監督は『シュレック フォーエバー』のマイク・ミッチェル。
発掘!未公開映画研究所とは?
宗教性の問題、出演者の知名度、お笑いの感覚の違い…などなどの理由によって、日本では公開にいたらない作品が多く存在する。アカデミー賞にノミネートされている作品でも未公開作品は多い。
それもそうだろう、逆にアメリカやフランスで日本の映画が何でも公開されていると言えばそんなわけもなく、全体的に見て1割にも満たないだろう。
日本はそんな中でも割と海外の作品を公開している珍しい国であって、そんな中でもやっぱり公開されない映画というのは山のように存在する。
「発掘!未公開映画研究所」はそんな映画を発掘していくというもので、その中でも更に知名度が低いものを扱っていくつもりだが、必ずしも良作ばかりではない、中には内容がひど過ぎて公開できなかったものもあるのでご注意を!!
今回紹介するのは『トロールズ』
豪華声優陣によるミュージカルアニメ
音楽プロデューサーとして元インシンクのメンバーで俳優としても活躍するジャスティン・ティンバーレイクが参加し、自らも声優を務める。
主人公ポピー役に『イントゥ・ザ・ウッズ』『ラスト5イヤーズ』などで歌唱力はお墨付きのアナ・ケンドリックが抜擢され、『キャッツ』『ワンチャンス』のジェームズ・コーデンや『New Girl / ダサかわ女子と三銃士』『イエスマン “YES”は人生のパスワード』などでも歌声を披露し、シー&ヒムというインディー・ロックデュオとしても活躍するズーイー・デシャネルなどの歌唱力に自信のある俳優たちが脇を固める。
その他にもグウェン・ステファニーやアイコナ・ポップなどの現役で活躍するアーティスト達やアメリカで有名なメイクアップ・アーティストのカンディー・ジョンソンといった多方面のゲストキャラクター達も注目だ。
短評
一時期はCGアニメーション映画はディズニーかドリームワークスという状態であったが、近年では『ミニオンズ』『SING/シング』などのイルミネーション・エンターテインメントの参入と、ただでさえアニメ映画の多く国である日本における映画公開枠という敷地争いは激化している中でドリームワークスの作品は、未公開のままDVDスルーになることが多くなってきた。
人気シリーズの第3弾である『カンフー・パンダ3』や週末興行収入ランキング初登場1位となった『スノーベイビー』なども未公開というのが残念でならない
今作もこれだけの豪華な俳優陣をキャスティングに加え、クオリティの高いミュージカル・アニメーションに仕上げているにも関わらず劇場では公開されなかったのが勿体ない。
ほとんどの曲がオリジナル曲ではなく、既存の曲を使用し、マッシュアップや世界観に合わせたリミックスやアレンジなどは、流石ジャスティン・ティンバーレイクを音楽プロデューサーとして迎えているだけのことはある。
曲の他にも、サイケデリックでカラフルな世界観やシュールなキャラクターデザインの数々といった唯一無二のアニメーション作品に仕上げられていて、王道的ストーリー展開ではあるが、決して音楽に頼った強引さは感じられない。
1作目は未公開であったが、2作目『トロールズ ミュージック★パワー』は日本でも劇場公開が10月に予定されているというのは、クオリティの高い作品であるとユーザーから認められたからではないだろうか。
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