作品情報
【ストーリー】
地図にも載っていない謎の島にたどり着いたパウ・パトロールたち。なんとそこは巨大な恐竜たちが住むダイノ・アイランドだった!初めは恐竜たちに驚き必死に逃げていたものの、次第に心優しい彼らと打ち解けあい、島の美しい大自然を駆け抜けて楽しむパウ・パトロールたち。しかし、そんな夢のような時間もつかの間、突如島の火山が大噴火し恐竜たちに危険が及ぶ緊急事態に!?絶体絶命、文字通り“ダイノサイズ”な大ピンチに直面した彼らは、この危機をパウっと解決できるのか!
【 クレジット 】
■監督:カル・ブランカー(『パウ・パトロール ザ・ムービー』、『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』)
■日本語吹替版声優:潘めぐみ(ケント)、石上静香(チェイス)、小市眞琴(マーシャル)、井澤詩織(スカイ)、松田颯水(ラブル)、小堀幸(ロッキー)、矢作紗友里(ズーマ)、井料明里(レックス)、魚建(ライバール市長)、大島優子(ハーパー)、ジャンボたかお(アリステア)、池田直人(ダスティン)ほか
■全米公開:2026年8月14日
■原題:PAW Patrol: The Dino Movie
■制作年:2026年
■制作国:アメリカ
■上映時間:89分
■配給:東和ピクチャーズ・東宝
■©2026 Paramount Pictures. All rights reserved.
■公式HP:https://www.pawpatrol-movie.jp/
𝟩月𝟤𝟦日(金)パウっとガオガオ公開

『パウ・パトロール』のテレビシリーズ「ダイノワイルド」に登場した恐竜レスキュー犬・レックスが再登場。今回は恐竜たちが暮らす「ダイノアイランド」が舞台となり、レックスとも初対面ではない設定になっていることから、「ダイノワイルド」の精神的なリメイクでありながら、その後日譚とも受け取れるような位置付けになっている。完全なセルフリメイクではなく、テレビシリーズとのつながりを意識した構成だ。
本作はマーシャル(ダルメシアン)を軸に据えたエピソードでもあり、彼の過去にも少しだけ触れられる。テレビシリーズをすべて追っているわけではないため、この設定がどこまで掘り下げられてきたのかは分からないが、映画としてはマーシャルの成長を描く役割を十分に果たしていた。
『パウ・パトロール』の世界には恐竜が生息していることは以前から明かされていたが、本作では偶然発見したダイノアイランドの存在を、パウ・パトロールが何のためらいもなく世間へ公表するところから物語が始まる。当然のように記者や研究者が押し寄せ、同時に悪役も島の存在を知ることになる。結果的に、一連の事件の発端には、彼らの配慮のなさも少なからず影響しているように映った。
さらに興味深かったのは、恐竜たちを守るというよりも、研究対象として接しようとする人間的な価値観が前面に出ている点である。生態系を守るという発想よりも、未知の存在を調査・解明しようとする姿勢は、動物というより人間の論理そのものだ。犬たちが人間社会と長く共存してきた結果、そうした価値観まで共有するようになったのだろうか……そんなことを少し考えて悲しくなってしまった。もちろん、本作は低年齢層向けのアニメであり、そこまで踏み込んだテーマを意図しているわけではないだろう。
とはいえ、人間の好奇心やエゴが騒動の引き金となる構図には、『ジュラシック・パーク』シリーズへのさりげないオマージュも感じられた。
映画版ならではの豪華なキャストにも注目したい。スカイ役は前作『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』(2023)に続いてマッケンナ・グレイスが担当し、ジェニファー・ハドソン、スヌープ・ドッグ、パリス・ヒルトンらも参加。さらに音楽面では、バックストリート・ボーイズからエイバ・マックスまで幅広いアーティストの楽曲が使用され、子ども向け作品ながらサウンドトラックの充実ぶりも印象的だった。
総合評価:77点


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