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この映画語らせて!ズバッと評論!!『真・事故物件パート2/全滅』何だか大きな力が見え隠れ!世界観は無駄に拡張!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『真・事故物件パート2/全滅』何だか大きな力が見え隠れ!世界観は無駄に拡張!!

作品情報

前作は、序章でしかなかった。本当の地獄がここから始まる。事故物件で繰り広げられる恋愛リアリティ番組が、想像を絶する鮮血のスプラッター・カーニバルと化す!残虐非道のその先へ―もっと血まみれ、さらに極悪。超絶バイオレンス・ショッカー!戦慄怒涛の第2弾!!奇跡の大ヒットを受け、製作費倍増!血肉大増量!!

『真・事故物件パート2/全滅』レビュー

女優がRaMuから変更になっていて少々困惑するものの、 前作『真・事故物件/本当に怖い住民たち』の直後から物語がスタートするが、前作の田舎ホラー的要素は全くない。

視点も被害者ではなく、前作の加害者視点で展開される。謎の組織も出てきたりとやたら無駄に世界観が拡張されていて、毎年恒例作品にするつもりなのだろうか…….。

ところがそれがイレギュラーというわけではない。『悪魔のいけにえ』も2作目はコメディ要素が強かったり、『マーダー・ライド・ショー』も2作目は加害者目線になっていた。めちゃくちゃなことをやっているようでありながらも、ちゃんとカルトホラーのセオリーには乗っかっているわけだ。

監督が相当なホラー映画オタクであることは、前作を観ていれば言うまでもないが、今作もホラーオマージャが盛りだくさん。展開的には『貞子VS佳也子』のようなものに向かっていくが、何より事故物件がどうとかいう話ではない。

そして前作同様の唐突なラストは今回も健在で、これが何故か嫌いにはなれない。『オカムロさん』にも共通する部分があるし、実はオカムロさんも存在している世界線であることが明らかになっていて、今後ユニバース展開、もしくは「VSオカムロさん」でもやるつもりかもしれない。

主人公が誰なのかがよくわからないのだが、今回初登場する窪田彩乃が、とにかくホラー向き良い表情で見事。チアリーダーではないが、普段着がチアリーダー姿という謎の思考も、血まみれチアリーダーの姿が観たいという監督の願望の塊のようにしか感じられない。その割には血まみれガールは今回控えめといった印象だ。

結果、おバカではあるし、何度も観たいと思うものではないが、こういったテイストを突き進む監督は、日本にとっては貴重な宝。コンプライアンスがどうとか言って潰さずに、優しく見守ってもらいたいものだ。

点数 80

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