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この映画語らせて!ズバッと評論!!『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』突拍子もないものが飛び出しまくる!本気でバカやってます!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』突拍子もないものが飛び出しまくる!本気でバカやってます!!

作品情報

ホラー映画監督の黒石光司(白石晃士)は助監督の市川美保(堀田真由)を引き連れ、実録映画の撮影のために山奥の家を訪れる。そこには黒石の映画のファンだという、精神錯乱気味の美女・三好麻里亜(筧美和子)がいた。彼女は必死に訴える、「私が体験した出来事は、監督の映画の内容そのものなの」と。そして不気味な麻里亜の家で、黒石のカメラが思いもよらぬ現象を捉え始め、事態はより恐ろしく、不可解で危険な方向へと猛スピードで向かっていく。次々と恐怖が迫りくる中、“スーパーボランティア”の江野祥平(宇野祥平)や、イケメン霊能者・ナナシ(飯島寛騎)も加わり、カメラは絶えず恐ろしい出来事を記録していく。傑作映画を撮るため、撮影隊の冒険が始まる。

『オカルトの森へようこそ THE MOVIE 』レビュー

WOWOWで放送されていた「オカルトの森へようこそ」を劇場用に編集したものであり、テレビ版と比べるとかなり削られてはいるものの、これで丁度良い。

『女神の継承』やNetflixで話題になっている『呪詛』のような、ファウンドフッテージ映画ではあるものの、どうも真面目に観ることができない。どこかおバカ映画に見えてしまうからだ。

『呪詛』が怖い映画として紹介されているが、全く理解できない。どう観たってバカ映画ではないだろうか。

また、その原因のひとつとして、白石晃士監督作品のバカらしさが背景にチラつくからた。

怨霊とか超常現象とか、身近に起こりそうで起こらなそうな不気味なことをじわじわと演出させて、身近な怖さを感じさせるのが、ファウンド・フッテージの醍醐味だと思うが、白石作品の場合は、初期作品はそういった趣旨であったものの、最近は完全にネタに振り切っていて、あり得ないものがチープなCGで登場するのが、おバカ過ぎてクセになる人も多いはず。

微妙な立ち位置のお笑い芸人やビデオ映画俳優が出演しているのも、また味が出ていたりするのだが、今作は、それなりの俳優とタレントが出演していて、真面目にバカをやっているのが、画的なおもしろさ演出している。

得体のしれないものが突拍子もなく登場し、わけのわからない設定が乱発する世界観だから、良くも悪くも何が起こるか予想できない。

時々、どう観るのが正しい映画なのかを疑問に思いつつ、その困惑感さえも作品のスパイスとして加えられているかのようで、ある種のトリップムービー感がある。

2度は観たくない作品だが、1度だったら観てもいいと思わせる不思議な作品だ。

点数 74

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