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この映画語らせて!ズバッと評論!!『あなたがここにいてほしい』男側の身勝手さは潜在的なマスキュリズムからきているのか?

この映画語らせて!ズバッと評論!!『あなたがここにいてほしい』男側の身勝手さは潜在的なマスキュリズムからきているのか?

作品情報

白蒲高校に通うリュー・チンヤンは校内で出会ったリン・イーヤオに一目ぼれをしてしまう。なんとか彼女にラブレターを渡すが、それを生活指導担当のヤオ先生にみつかってしまう。頭を丸めて校内放送にて謝罪すれば見逃してやるという学校に対し、リューはその場を利用して彼女に愛を告白し退学となる(1日目)。いつしか一緒に住むマンション購入を夢見ながら生活を送るが、しのびよる現実にあらがえずに次第に空回りをするようになる。そんな中、リュー・チンヤンは学生時代からの友人であるダーチャオからの頼みで、大きなプロジェクトを仕切ることになり、かつての現場仲間を呼び寄せるが……

『あなたがここにいてほしい』レビュー

中国でバレンタインシーズンに公開され大ヒットしたといわれる作品だが、そのからくりとしては、現在、中国のエンタメ事情は海外作品を検閲でストップさせていることもあって、自国の作品ばかりがランキング入りしている状態。

それに加え、中国では人気の若手俳優が出演しているということで、「アイドル映画」としての機能したからこそのヒットであって、内容が素晴らしいかというと疑問でしかない。

主人公のふたりは確かにフレッシュさは伝わってくるものの、知名度の全くない日本においては内容が重視されるだろうから、ヒットを狙えるかというと難しいだろう。

確かに純愛作品であり、比較的ストレートな内容ではあるものの、純粋すぎるヒロインに対して、男側が身勝手すぎて、いったい……いつの時代のトレンディドラマを見ているのかが麻痺してくる。

とにかく展開が強引すぎて、もっとよく考えれば良い方法があるだろうに、バカな方向ばかりに進んでしまっている。人間というのは恋をするとバカになるとも言うが、それにしてもバカすぎる行動が多いし、それについて行こうとする女性側も、完全にひも男に引っ掛かる女性の象徴のようでしかない。

偏見になってしまうが、中国という国自体が保守的であるから、男たちも屈折したようで、どこかマスキュリズム(男性至上主義)的な感覚があるのだろうか。

稼ぎげなくなったからって、突然別れを切り出して、勝手に出稼ぎに何年も行っておいて、急に連絡してきて「まだ好きだ」ってバカでしょ…….。自分勝手すぎる。

実話だろうが何だろうが、普通の恋愛のほうがまだよっぽど純愛的である。

つまり、わざわざ映画化するような話ではないということ。

点数 67

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