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コラム:日本では知られていないが実は続いているフランチャイズ映画達

コラム:日本では知られていないが実は続いているフランチャイズ映画達

アメリカではDVD・ビデオストレートというリリース形態がある。これは日本で言うとVシネやOVと同じようなもの。日本ではヤクザやエロス、オカルト、ギャンブル系の作品が多いが、アメリカでもSF、ホラー、キワモノ系など映画のクオリティの一歩手前のものが多いという点も酷似している。

パチものの様なタイトルを付けられた映画は、実はこのラインの作品を引っ張ってきたものが多かったりする。

一時期日本でも出版されていた、アメリカで長年続く「ファンゴリア」というホラー専門誌があるが、この中には見たこともないようなホラー映画のDVDの広告が沢山載っていたりもする。

圧倒的に違う点は、アメリカではティーン映画のDVD市場があるということだ。日本では、女子高生をターゲットにした映画は劇場公開されることが多く、少女漫画を実写化したOVは、あまり聞いたことがない。

近年では、NetflixやHuluなどの動画配信サービスに分散され始めてはいるティーン映画。ティーン映画をはじめとするガールズムービーの続編がヒットするという前例がほとんどと言っていいほどないため、基本的に続編が製作される場合はDVDストレートや配信用となることが多い。

ティーン映画がフランチャイズ化される大きな共通点は、大まかな設定や舞台が引き継がれるだけで、直接的な続編であることが少ないこと。

何故そうなるのかというと、基本的に映画俳優を使うほどの予算がないために、そうせざる得ないということもあるが、タイトルブラントを利用することで、全く別物の作品だが、テーマが似ているという点でシリーズとすることで利益を上げることが目的だ。

例えば「アメリカン・パイ」シリーズのDVDストレート用フランチャイズシリーズ『アメリカン・パイ in ハレンチ・マラソン大会』『アメリカン・パイ in ハレンチ課外授業』は映画版のスティフラーの弟という設定のエリックが主人公とされていて、内容的には映画版をなぞったようなものだ。

簡単に言えば高校生男子の性問題であれば何でもいいのだ。ついには映画版でジムの父親を演じていたユージン・レヴィが同じ役で少しだけ出演するということだけしか共通点のなくなった末期作品『アメリカン・パイ in ハレンチ教科書』などもあるが、2020年には、久しぶりの新作がDVDリリースされる。

日本でもヒットし、ミュージカルとして舞台化もされたキルスティン・ダンスト主演のチアダンス映画『チアーズ!』も2作目以降は、完全にDVDスルーとされていて、3作目まで辛うじて日本でもリリースされたが、アシュレイ・ベンソン主演の4作目『チアーズ4』、クリスティーナ・ミリアンが主演を務めた5作目 『チアーズ!アミーゴ』は日本では配信のみ。6作目『Bring It On: Worldwide #Cheersmack』にいたっては、未だに未公開のままである。

ジェシカ・アルバ主演でアメリカでヒットしたダンス映画『ダンス・レボリューション』は、劇場公開された1作目も日本では未公開。2作目『ダンス・レボリューション2』、3作目『ダンス・レボリューション ザ・ニュースタイル』は日本でもDVDスルーとなったが、4作目『Honey: Rise Up and Dance』は未だに未公開である。このシリーズは、ミュージックビデオを多く手掛けるブリー・ウッドラフが監督を務めており、ドラマシリーズ『Empire 成功の代償』の監督も務めたこともあり、4作目ではハキーム役のブライシャー・Y・グレーを主演に起用した。

その他にディズニーの「シンデレラ・ストーリー」シリーズや「ステップ・アップ」シリーズなど密かに続いているシリーズもあったり、『ミーン・ガールズ2』や『セイブ・ザ・ラストダンス2』『ストンブ・ザ・ヤード2』『アンダーカバー・ブラザー2』など単発のものもある。

「ルール」シリーズの様に、『ルール2』以外の3,4,5作は全く別物映画を日本が「ルール」シリーズとしているだけのパターンもあれば、逆に続編であるのに別物のようにされているものもある。

知られざる続編を探すのは、作品の質は別にして、宝探しみたいで楽しい!当サイトはこれからも知られざる続編映画・フランチャイズ映画を探求していきたい。

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