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この映画語らせて!ズバッと評論!!『バズ・ライトイヤー』設定通りの王道路線!わざわざ映画尺で観るようなものだろうか……

この映画語らせて!ズバッと評論!!『バズ・ライトイヤー』設定通りの王道路線!わざわざ映画尺で観るようなものだろうか……

作品情報

有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。彼に残された唯一の道は、全員を地球に帰還させること。猫型の友だちロボットのソックスと共に、不可能なミッションに挑むバズ。その行く手には、孤独だった彼の人生を変える“かけがえのない絆”と、思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた…….。

『バズ・ライトイヤー』レビュー

ピクサーとしては『ソウルフル・ワールド』以来、2年ぶりの劇場公開作品となった本作だが……これこそ配信作品でも良かった。

「トイ・ストーリー」シリーズに登場するバズは、映画のキャラクターという設定だっため、その映画が本作というメタ的な発想はおもしろいとは思うが、そもそも過去に『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』というテレビシリーズ並びにOV作品の『スペース・レンジャーバズライトイヤー帝王ザーグを倒せ!』が制作されているだけに、わざわざ現代に映像化するほどのものか、またその意味があるのかが疑問でならなかった。

そして実際に観ても、その疑問は解消されなかった。

何かが飛びぬけているわけでもないし、「ここは見どころ!」といったようなアクション・シーンもほとんどなく、全体的に印象に残らない。

アンディ含め、アメリカの子どもたちが夢中になる映画という設定であるだけに、子ども向けの王道路線アクションであことは理解できるし、それを一周回ってネタとして楽しむというのも理解できる。

ただ……短編でよくないだろうか?

ひたすら王道のアクション・アニメを映画尺フルに使って見せられるというのも、なかなかキツイものがある。

何度も言うが、決して悪い作品ではない。だからこそ余計に特別感がないのだ。

これを劇場公開するぐらいなら、先日配信された『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』を劇場公開した方がまだ良かったと思う。

何やら同性愛のシーンが問題視されているようだし、過去にも『美女と野獣』の同性愛を感じさせるシーンが議題に上がったりもしたが、同性愛を認めてない宗教が母体にあるモロッコみたいな国だと、上映ができなかったりするわけだから、世界的なビジネスとして見た場合は、そもそも同性愛要素を入れないで欲しいという意見も理解できる。

ディズニーは否定的だけど、ピクサーはオープン、マーベルも『エターナルズ』や『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でもジェンダーレス要素を組み込むなど、同性愛のシーンの考え方が同じグループ内でも真っ二つに分かれている複雑な状況で、そのシーンを消さないことを主張していることが評価されて、作品自体の凡作感が薄れていることは、正直どうかと思う部分がある。

点数 80

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