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『バフィー 〜恋する十字架〜』『吸血キラー/聖少女バフィー』徹底解説:S4-06「ワイルド・アット・ハート」

バフィー恋する十字架とは?

今となっては『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』などといったメジャー大作の監督というイメージが強いジョス・ウェドンの出世作であり、その後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けた伝説的海外ドラマ『 バフィー~恋する十字架~ 』

VHSでは『ナイトフォール』として全3巻の編集版がリリースされ、金曜ロードショーで地上波放送された後、続編のリリースはされずCSのFOXチャンネルで放送されていた。

FOXがDVDをリリースする際に付けられたタイトルは『吸血キラー/聖少女バフィー』であったが、特に人気を博したシーズン3以降は日本ではリリースされなかった。

商品化やゲーム化もされており、日本でもXboxのソフトが英語版のままという異例のスタイルで発売されるなど、多くのファンを抱えていた。

シーズン7とスピンオフの『エンジェル』が制作され、最終回後アニメシリーズして存続するはずだったが、直前でキャンセルとなる。シーズン3から登場する新キャラクターのフェイスを主人公としてドラマ『フェイス』の企画もあったが、エリーザ・ドゥシュクが『トゥルー・コーリング』への出演を選択したことで、企画はボツになった。

その後も映画化企画や黒人女性を主人公としてリブートする企画なども浮上するものの、映像化は実現に至っていなかったが、コミックシリーズとしても現在も続いている。そんな『バフィー~恋する十字架~』がDisney+にSTARが融合したタイミングで配信開始!!

さすがオタククリエイターのジョス・ウェドンということもあって、かなりの量の小ネタが満載だったり、この頃は無名だったのに、今では映画スターになった俳優たちなどを紹介しながら、作品自体、エピソード自体の魅力も伝えていこう!という企画からスタートした新コーナー!

またネタを拾うために、ストーリーに沿った解説はしているが、観なくても済むようには書いていないため、細かい展開を省いている場合もあるのでご了承を!

1日1話ごと、17時に更新!!

シーズン4のメインキャスト

バフィー・アン・サマーズ役:サラ・ミシェル・ゲラー『スクリーム2』『スクービー・ドゥー

ウィロー・ローゼンバーグ役:アリソン・ハニガン『花嫁はエイリアン』『アメリカン・パイ』

ルパート・ジャイルズ役:アンソニー・スチュワート・ヘッド『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『ゴーストライダー2』

ザンダー・ハリス役:ニコラス・ブレンドン 『サイコ・ビーチ・パーティ』『ニューヨーカーに変身する方法』

ダニエル・オズボーン(オズ)役:セス・グリーンプッシーキャッツ』『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

スパイク役:ジェームズ・マースターズ『ファイナル・デッド ダーク・ウォッチャー』『DRAGONBALL EVOLUTION』

アンヤ・ジェンキンズ(アニヤンカ)役:エマ・コールフィールド『黒の怨』『ワンダヴィジョン』

タラ・マックレイ役:アンバー・ベンソン『ナイトレイジ』『あのころ僕らは』

ライリー・フィン:マーク・ブルカス『ナイト&デイ』『ダークサイド』

ジョイス・サマーズ(バフィーの母):クリスティン・サザーランド『ミクロキッズ』

S4-06『ワイルド・アット・ハート』

シーズン4第6話「ワイルド・アット・ハート」は、オオカミ人間であるオズが自分の運命を受け入れるエピソードである。

『エンジェル』ロサンゼルスに行っていたスパイクが戻ってくるが、何者かにテーザーガンで撃たれて、連れ去られてしまう。ちなみにそれが何者なのかは、次回で明らかになる。

いつものようにブロンズに集まっているバフィーたち。ステージでは、ベルーカが歌っている。オズが気を取られていることが、バフィーにも伝わりオズに話かけるが、オズは相手にしない。

翌日、オズはカフェテリアでベルーカにばったり会う。音楽のことについて話をしているところをウィローが目撃してしまい、ふたりの仲を疑うようになる。

その夜は満月で、オズはいつものようにオオカミになる前に檻に入るが、オオカミになって暴れた際に、檻が壊れて逃げ出してしまう。

たまたま通りかかったウォルシュ教授はオズに襲われるが、もう一匹のオオカミが現れ乱闘になる。そのオオカミの正体はベルーカだった。

オズがベルーカに惹かれていたのは、同じオオカミ人間だったからなのだ。オオカミであることを拒むオズと、それを受け入れ、本能のままに行動することを望むベルーカと対立するものの、オズもオオカミの本能にあらがえなくなってしまい、ついにふたりは本能のままに関係をもってしまう。

檻の中で裸の人間に戻っていたオズとベルーカを見てしまったウィローは、ベルーカがオオカミであったことよりも、ふたりが関係をもってしまったことに動揺を隠せない。

オズは、ベルーカをこのままにしておいては人間を殺す可能性があったからだと説明するが、ウィローは怒りと悲しみで耳を貸さない。

ウィローは気が抜けたように町を歩いていたころ、車に轢かれそうになるが、間一髪でライリーに助けられる。

バフィーはそんなウィローをなんとか励まそうとするが、ウィローは魔術に走ってしまう。バラバスと悪魔サタン、カラカスの女王の呪い……とにかく強い憎しみの満ちた魔術によって、オズとベルーカの心臓を止めようとするが、オズの写真を見て思い留まる。

そこにベルーカが現れ、ウィローに襲いかかるが、オズが止めに入る。日が沈みかけ、ふたりはオオカミになろうとしている中、オズとベルーカは戦い、オズがベルーカを嚙殺す。しかし、完全にオオカミになったオズはウィローにも襲いかかろうとしたところにバフィーが駆け付け、麻酔銃で眠らせる。

バフィーもエンジェルとの一件で、モンスターと恋をすることへの代償をウィローの辛さが身に染みてわかっているからこそ、どう声をかけていいのかがわからない。

一方オズは、ウィローをこれ以上傷つけてはいけないと思い、ウィローの元から離れる決断をする。誰にも言わずに出ていくつもりだったがウィローに気付かれてしまう。

自分の中のオオカミを理解するまで、人間と会わない環境に行きたいと言うオズに対して、ウィローは「行かないで」と言うが、それを振り切って出ていってしまう。

バフィーとエンジェル同様に、愛しているからこそ離れるしかない辛さを身に染みて理解したオズは静かにサニーデールを出ていくのだった……。

ちなみにオズの登場自体は最後ではないが、レギュラー枠での登場は今回が最後となる。

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