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『バフィー 〜恋する十字架〜』『吸血キラー/聖少女バフィー』徹底解説:S4-05「バッド・ビール」

バフィー恋する十字架とは?

今となっては『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』などといったメジャー大作の監督というイメージが強いジョス・ウェドンの出世作であり、その後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けた伝説的海外ドラマ『 バフィー~恋する十字架~ 』

VHSでは『ナイトフォール』として全3巻の編集版がリリースされ、金曜ロードショーで地上波放送された後、続編のリリースはされずCSのFOXチャンネルで放送されていた。

FOXがDVDをリリースする際に付けられたタイトルは『吸血キラー/聖少女バフィー』であったが、特に人気を博したシーズン3以降は日本ではリリースされなかった。

商品化やゲーム化もされており、日本でもXboxのソフトが英語版のままという異例のスタイルで発売されるなど、多くのファンを抱えていた。

シーズン7とスピンオフの『エンジェル』が制作され、最終回後アニメシリーズして存続するはずだったが、直前でキャンセルとなる。シーズン3から登場する新キャラクターのフェイスを主人公としてドラマ『フェイス』の企画もあったが、エリーザ・ドゥシュクが『トゥルー・コーリング』への出演を選択したことで、企画はボツになった。

その後も映画化企画や黒人女性を主人公としてリブートする企画なども浮上するものの、映像化は実現に至っていなかったが、コミックシリーズとしても現在も続いている。そんな『バフィー~恋する十字架~』がDisney+にSTARが融合したタイミングで配信開始!!

さすがオタククリエイターのジョス・ウェドンということもあって、かなりの量の小ネタが満載だったり、この頃は無名だったのに、今では映画スターになった俳優たちなどを紹介しながら、作品自体、エピソード自体の魅力も伝えていこう!という企画からスタートした新コーナー!

またネタを拾うために、ストーリーに沿った解説はしているが、観なくても済むようには書いていないため、細かい展開を省いている場合もあるのでご了承を!

1日1話ごと、17時に更新!!

シーズン4のメインキャスト

バフィー・アン・サマーズ役:サラ・ミシェル・ゲラー『スクリーム2』『スクービー・ドゥー

ウィロー・ローゼンバーグ役:アリソン・ハニガン『花嫁はエイリアン』『アメリカン・パイ』

ルパート・ジャイルズ役:アンソニー・スチュワート・ヘッド『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『ゴーストライダー2』

ザンダー・ハリス役:ニコラス・ブレンドン 『サイコ・ビーチ・パーティ』『ニューヨーカーに変身する方法』

ダニエル・オズボーン(オズ)役:セス・グリーンプッシーキャッツ』『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

スパイク役:ジェームズ・マースターズ『ファイナル・デッド ダーク・ウォッチャー』『DRAGONBALL EVOLUTION』

アンヤ・ジェンキンズ(アニヤンカ)役:エマ・コールフィールド『黒の怨』『ワンダヴィジョン』

タラ・マックレイ役:アンバー・ベンソン『ナイトレイジ』『あのころ僕らは』

ライリー・フィン:マーク・ブルカス『ナイト&デイ』『ダークサイド』

ジョイス・サマーズ(バフィーの母):クリスティン・サザーランド『ミクロキッズ』

S4-05『バッド・ビール』

シーズン4第5話「バッド・ビール」は、大学生の男たちの考えていることなど、原始人のようなものだという皮肉が込められたエピソードである。

バフィーは引き続きパーカーのことを引きずって、パーカーがいつか自分の元に戻ってくるのではないかと幻想を抱いている。

一方ザンダーは、身分証をごまかして、大学のパブでバーテンダーになる。

ザンダーが働くパブで学生たちにナンパさけたバフィーは、ブラック・フロストというビールを飲んで泥良いしてしまう。ちなみにその学生の中に『スーパーマン リターンズ』『ふたりのトランジット』などに出演するコメディ俳優のカル・ペンがいる。

ウィローとオズは、ブロンズでデートしていたが、オズは、そこで歌っていたベルーカ(ペイジ・モス)に目を奪われてしまう。女性としてではなく、何か本能的なものを感じていたのだ。

翌朝、二日酔いになってしまったバフィー。しかしそれは、二日酔いというより原始人になったようで、授業中も言動がおかしい。

その夜もバフィーは学生たちとビールを飲んで泥良い状態。さすがに見ていられなくなったザンダーはバフィーを寮に帰す。その後も飲み続けていた学生たちは原始人に変身してしまう。

それはパブの店主ジャックの仕業で、ビールの中に人間を原始人化させる魔法をかけていたのだ。

オズがベルーカに浮気心をもっていると思ったウィローは、自分のイラ立ちの発散もかねてパーカーに文句を言うつもりで、ザンダーが働いているところとは別のバーを訪れるが、逆に説得されてしまう。しかし、それはウィローの作戦で、説得されたフリをしていたのだ。

手を出そうとしてきたパーカーにウィローは、本能のままにしか動かない「イド人間だ」と言うが、このイドとは、心理学における用語で、簡単に言うと、人間がもつ基礎本能のようなもの。つまりイド人間というのは、本能のままに動く人間ということだ。

ビールが原因で原始人化してしまうことを知ったザンダーは、ジャイルズと一緒にバフィーを探しに行く。幸いにもバフィーが飲んだ量は、男たちと比べて少なかったことで、原始人になる手前の状態でとどまっていた。

原始人化した学生たちが暴れまわったことで、火事が発生。そこはウィローとパーカーがいたバーだった。

半分原始人化したバフィーはウィローを助ける。そしてパーカーがバフィーに駆け寄り、幻想と同じセリフを言われるが、殴られて気絶する。

男子学生が本能のままに行動する原始人のようだということと、お酒が学生にもたらす悪い影響のメタファーにもなっている。

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