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『バフィー 〜恋する十字架〜』『吸血キラー/聖少女バフィー』徹底解説:S3-22「卒業の日 Part2」

バフィー恋する十字架とは?

今となっては『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』などといったメジャー大作の監督というイメージが強いジョス・ウェドンの出世作であり、その後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けた伝説的海外ドラマ『 バフィー~恋する十字架~ 』

VHSでは『ナイトフォール』として全3巻の編集版がリリースされ、金曜ロードショーで地上波放送された後、続編のリリースはされずCSのFOXチャンネルで放送されていた。

FOXがDVDをリリースする際に付けられたタイトルは『吸血キラー/聖少女バフィー』であったが、特に人気を博したシーズン3以降は日本ではリリースされなかった。

商品化やゲーム化もされており、日本でもXboxのソフトが英語版のままという異例のスタイルで発売されるなど、多くのファンを抱えていた。

シーズン7とスピンオフの『エンジェル』が制作され、最終回後アニメシリーズして存続するはずだったが、直前でキャンセルとなる。シーズン3から登場する新キャラクターのフェイスを主人公としてドラマ『フェイス』の企画もあったが、エリーザ・ドゥシュクが『トゥルー・コーリング』への出演を選択したことで、企画はボツになった。

その後も映画化企画や黒人女性を主人公としてリブートする企画なども浮上するものの、映像化は実現に至っていなかったが、コミックシリーズとしても現在も続いている。そんな『バフィー~恋する十字架~』がDisney+にSTARが融合したタイミングで配信開始!!

さすがオタククリエイターのジョス・ウェドンということもあって、かなりの量の小ネタが満載だったり、この頃は無名だったのに、今では映画スターになった俳優たちなどを紹介しながら、作品自体、エピソード自体の魅力も伝えていこう!という企画からスタートした新コーナー!

またネタを拾うために、ストーリーに沿った解説はしているが、観なくても済むようには書いていないため、細かい展開を省いている場合もあるのでご了承を!

1日1話ごと、17時に更新!!

シーズン3のメインキャスト

バフィー・アン・サマーズ役:サラ・ミシェル・ゲラー『スクリーム2』『スクービー・ドゥー

ウィロー・ローゼンバーグ役:アリソン・ハニガン『花嫁はエイリアン』『アメリカン・パイ』

ルパート・ジャイルズ役:アンソニー・スチュワート・ヘッド『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『ゴーストライダー2』

ザンダー・ハリス役:ニコラス・ブレンドン 『サイコ・ビーチ・パーティ』『ニューヨーカーに変身する方法』

コーディリア・チェイス役:カリスマ・カーペンター『エクスペンダブルズ』『ホーンテッド・スクール』

ダニエル・オズボーン(オズ)役:セス・グリーンプッシーキャッツ』『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

フェイス役:エリーザ・ドゥシュククライモリ』『チアーズ!

ウェスリー・ウィンダム・プライス役: アレクシス・デニソフ『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

ウェルキンス市長:ハリー・グローナー『アバウト・シュミット』『ダンス・ウィズ・ミー』

エンジェル役:デヴィッド・ボレナーズ『SEAL Team/シール・チーム』『バレンタイン』

スパイク役:ジェームズ・マースターズ『ファイナル・デッド ダーク・ウォッチャー』『DRAGONBALL EVOLUTION』

ジョイス・サマーズ(バフィーの母):クリスティン・サザーランド『ミクロキッズ』

S3-22『卒業の日 Part2』

シーズン3第22話「卒業の日 Part2」は、いよいよシーズンフィナーレ。市長との最終決戦だ。

前話のラストでバフィーとの戦いによって大きな傷を負ったフェイス。市長は行方不明になったフェイスが気がかりで冷静ではいられない。

バフィーはウォッチャー、そして委員会と手を切ったことで、ウェスリーは帰国することになる。コーディリアもただ事ではないと思いはじめ、戦いに参加することに。

ウィローとオズはエンジェルを看病しているが、未だに毒に苦しみ続けていた。そこにバフィーが戻り、フェイスを捕まえることができなかったことを知らせる。

バフィーはエンジェルとふたりになりたいと言い、ウィローとオズを帰す。この時、バフィーは決断しており、エンジェルに自分の血を飲ませようとしていたのだ。

致死量にいたらなければ問題ないはずだとエンジェルを説得するが、エンジェルは拒み続ける。バフィーはエンジェルを殴り、バンパイアとしての攻撃性を表に無理やり出すことで、自分の血を飲ませた。

毒から解放されたエンジェルは、バフィーを抱え込み病院に駆け込む。

偶然にも同じ病院にフェイスも運びこまれており、昏睡状態となっていた。もう意識を取り戻すことはないと告げられた市長は、バフィーの病室に行き殺そうとするが、エンジェルに止められる。

ジャイルズたちも病院に駆けつけ、バフィーが血を吸わせたこと言う。エンジェルは、おそらくこの際にバフィーと一緒にいるべきではないと、改めて確信し、サニーデールを出ることを決意したのだろう。

バフィーは精神世界で、フェイスと会話し、市長の弱点のヒントを得る。この際に初登場する猫は、シャドウデーモン(スピリット・オブ・スレイヤー)という存在であり、何度か姿を現す存在。

目を覚ましたバフィーは、最終決戦のためにみんなを集めるように言う。そして卒業式当日。みんなにある作戦を言う。それは、サニーデール高校のみんなに事態を把握させ、生徒全員で立ち向かうことだったのだ。

それには、ザンダーのシーズン2第6話「ハロウィーン」の時から残っている兵士の記憶を活用する必要があったことで、ザンダーは作戦のリーダーになる。

ウェスリーはウォッチャーとしてではなく、自分の意思で戦いたいと戻ってくる。

ハーモニー、パーシー、ジョナサン、ラリーなど、今までのサブキャラクターも協力し、作戦の準備をする。

惹かれ合っていたコーディリアとウェスリーは、引き留める人がいれば、サニーデールに留まると告げ、それに答えるようにキスをするが、相性が合わないと確信し、結局ウェスリーは帰ることになる。(正確には、『エンジェル』に登場するため、アメリカには留まっていたことになる)

ついに卒業式が始まり、市長がスピーチを始める。スピーチ中に日食が引き金となり、上昇しオルビカンに変身する市長。

日食になったことでバンパイアたちも高校に流れこんでくるが、生徒たちは卒業ローブの下に隠していたクロスボウや火炎放射器、刃物などで一斉に攻撃を開始。

しかし、ラリーや生徒たちも市長やバンパイアによって命を奪われていく。スナイダー校長も食べられてしまい、ハーモニーはバンパイアに血を吸われる。ちなみにハーモニーは、その後バンパイアとして再登場することから、このエピソードでバンパイア化したことになる。

バフィーはフェイスを刺したナイフで市長を挑発し、図書室におびき寄せる。そこには大量の火薬が仕掛けられており、高校まるごと爆破させて市長を撃退した。

実はこの爆発シーンは午前5時に撮影されたこともあり、近所から多くの苦情が殺到。近所との関係が悪くなり、撮影が厳しくなってしまった。

戦いは終わり、エンジェルを探すバフィー。それを遠くから見ているエンジェル。ふたりは目が合い、しばらく目線をかわすが、エンジェルは去っていき、バフィーはそれを追わない。エンジェルの物語はドラマ『エンジェル』に続いていく……。

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