THE映画紹介とは?
THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。
アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!
今回紹介するのは『グリース2』
作品情報
78年の『グリース』の続編に当たり、ライデル高校の生徒たちの青春賛歌を描くミュージカル。前作と同様にロバート・スティグウッドとアラン・カーが製作に当たり、前作で振付を担当したパトリシア・バーチ(女性)が、今回監督としてデビュー。エクゼクティブ・プロデューサーはビル・オークス。脚本はケン・フィンクルマン、撮影はフランク・スタンレー、音楽はルイス・セイント・ルイスが手掛けている。出演はイギリス生まれのマックスウェル・コールフィールド、ミシェル・ファイファー、エイドリアン・ズメド、イブ・アーデン、タブ・ハンター、コニー・スティーブンスなど。
『グリース2』基本情報
1982年製作/アメリカ
原題:Grease 2
監督: パトリシア・バーチ
出演 : ミシェル・ファイファー、マックスウェル・コールフィールド、クリストファー・マクドナルド、パメラ・アドロンほか
短評
ジョン・トラボルタ主演の青春ミュージカル『グリース』の2年後を描いた続編。サブキャラクターや舞台、設定が同じぐらいでトラボルタもオリビア・ニュートン=ジョンも出演していないことから、続編といっても特別前作との繋がりがあるわけではない。
今ではベテラン女優のミシェル・ファイファー主演だが、ヒットには至らず存在を知る人も少ない続編であるが、音楽やミシェルのヘンテコダンスは魅力的な作品である。クルクルと回りながら去っていく姿も何ともシュール。
ストーリーがありそうでなかった、画期的なものであった。漫画や映画、ドラマ、小説などあらゆるラブストーリーにおいて、女性側が優等生で男性側が不良という設定は、もはや古典的であり使い古されてきている。『グリース』自体もそんなストーリーではあるが、続編では、その設定が逆転される。
女性側が不良で男性側が優等生という設定なのだ。実はこの設定、ありそうでない。優等生やオタク男子がチアリーダーやビッチを好きになるという入り方はティーンムービーでもありがちではあるが、実はそこまで不良ではなかったり、最終的には別のヒロインと恋愛に発展するパターンが多い。
不良娘ステファニーを振り向かせるために、マイケルは、とりあえずバイクを手に入れようと論文や宿題をやってきてお金をもらうというビジネスをすることにして、何とかバイクを手に入れる。
まんまとバイクに乗る謎の覆面ライダーに恋をしてしまったステファニー。この単純さが不良娘っぽくて良いし、ステファニー自体のキャラクターについては、そこまで掘り下げられないからスナックタイプの軽い恋愛劇を観ているようではある。最終的に結ばれるが、この2人は長続きしないだろう。
『グリース』と言えば、忘れてはならないのが舞台版も大人気のミュージカルだが、続編に関しては、ミュージカルであるものの、それほどミュージカル色を感じる作品ではない。
『グリース3』をカイリー・ミノーグ主演で映画化する企画やジェシカ・シンプソン主演でリメイク企画なども実現には至っていなかったが、HBO Maxによってテレビシリーズ『Grease:Rydell High』が発表された他、前日譚映画の製作も予定されている、舞台自体も続いていたりして、『グリース』の人気はやはり根強い!
価格:880円 |
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