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THE映画紹介『フォーチュン・クッキー』ポップ感の演出を得意とするマーク・ウォーターズが挑んだディズニー映画

THE映画紹介『フォーチュン・クッキー』ポップ感の演出を得意とするマーク・ウォーターズが挑んだディズニー映画

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『フォーチュン・クッキー』

作品情報

ひょんなことから心と体が入れ替わってしまった母と娘が、互いの生活を送ることで大騒動を巻き起こしながらも次第に相手の気持ちに気づいていく姿をコミカルに描く。主演は『トゥルーライズ』『ハロウィン』のジェイミー・リー・カーティスと『ファミリー・ゲーム/双子の天使』『ハービー/機械じかけのキューピッド』のリンゼイ・ローハン。1976年のジョディ・フォスター主演作「フリーキー・フライデー」のリメイク作。

『フォーチュン・クッキー』基本情報

2003年製作/97分/アメリカ
原題:Freaky Friday

監督: マーク・ウォーターズ

出演 : リンジー・ローハン、ジェイミー・リー・カーティス、マーク・ハーモン、チャド・マイケル・マーレイほか

短評

ハービー/機械じかけのキューピッド』と同じく、一番いい時期のリンゼイ・ローハン主演映画だと言っていいだろう。

2000年頃に今作のプロデューサー、アンドリュー・ガンがディズニー・スタジオとの契約にあたって、重役とのミーティングの際にリメイクしたい2作品を挙げたひとつが『フリーキー・フライデー』と『星の国から来た仲間』であった。

『フリーキー・フライデー』は、2014年に亡くなった小説家メアリー・ロジャースの代表作を原作としており、当時10歳であったジョディ・フォスターが出演した1976年のテレビ映画である。ちなみに『星の国から来た仲間』も2009年にドウェイン・ジョンソン主演で『ウィッチマウンテン 地図から消された山』としてリメイクされている。

ストーリーは、いわゆるファミリー向け映画。いかにもディズニーといった作品であり、ある程度の安心感を持って観ることのできる作品ではある。逆に言えば平凡と言えば平凡…平均点の物語であるがこの映画で注目してもらいたいのは、ポップ感の表現力である

『ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト』『恋人はゴースト』などの 監督のマーク・ウォーターズは、『ミーン・ガールズ』を観てもわかるように、とにかく作品全体にポップ感を出すことが得意な監督である。

ディズニー映画初経験のマーク・エォーターズであったが 今作でも、おじさんなのにティーン・ムービー特有のポップ感を見事に演出していて、実に色鮮やかである。のちに今作はミュージカル舞台化もされているが、ベースとなっているのが1976年版ではなく、今作であることが物語っている。

2018年には、ミュージカル舞台版をテレビ映画としてディズニー・チャンネルで放送されている。

『ミーン・ガールズ』もミュージカル舞台化されており、更にミュージカル版として再映画化も決定している。

いかにマーク・ウォーターズの作品が画面映えを得意とする監督かということを体感してほしい。

丁度、歌手活動を開始する前ぐらいのリンジー・ローハンのガールズバンドも様になっているが、ジェイミー・リー・カーティスのPTAのおばさんテイストからの、ロッカーテイストへの変貌とはじけっぷりといったらジェイミー・リー・カーティス映画史に残るのではないだろうか。過去にこんなジェイミー・リー・カーティスは観たことがない!

個人的には、リンジー・ローハンよりもヒラリー・ダフの方が好きなんだけど…映画としての質を求めるとリンジーの方が作品には恵まれていただけに、この後の人生転落は残念でならない。

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