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THE映画紹介:『ハッピー・ニュー・イヤー』完成まで約9年?!振付師ファラー・カーンが手掛けたダンス映画!!

イントロダクション

ストーリー

スタッフ・キャスト

監督 :ファラー・カーン恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム

脚本 :ファラー・カーン恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム

出演 : シャー・ルク・カーン恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『チェンナイ・エクスプレス 〜愛と勇気のヒーロー参上〜

ディーピカー・パードゥコーン恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『チェンナイ・エクスプレス 〜愛と勇気のヒーロー参上〜

アビシェーク・バッチャンチェイス!』『さよならは言わないで

アヌパム・カー何かが起きている』『ホテル・ムンバイ』

ボーマン・イラニ勇者は再び巡り会う』『きっと、うまくいく』

ジャッキー・シュロフシャウト・アウト』『サーホー』

クレジット

撮影:マナシュ・ナンダン

音楽 : ヴィシャル・ダッドラニ

ジョン・スチュワート

シェーカル・ラヴジアーニー

RDB

編集 : アナンド・スバヤ

Tushar Parekh

2014年/インド/カラー/180分

短評

ボリウッドの振付師として活躍するファラー・カーンの長編監督第4弾映画。企画自体は2005年頃から進行していたものの、なかなか進まず、キャストを何度も変更しつつ、完成に至った。

今作も振り付けを担当していることもあって、おもいっきりダンス映画寄りのマサラ映画である。シャー・ルク・カーンの妻で、ボリウッドを代表する映画プロデューサーでもある、ガウリ・カーンが唯一、カメオ出演した作品としても知られている。

入り口としては、父の財産を奪った相手への復讐劇であり、そのカモフラージュとしてダンス大会に出場したら、人気になって勝ち残ってしまう……という、アメリカン・コメディによくあるような内容ではある。

金庫破りシーンや騙し合いバトルの要素もあったりするが、メインはダンスシーンであって、本来の目的よりもダンスがメインに向かっていくが、振付師ということもあってダンスのクオリティの素晴らしさは言うまでもない。

ちなみに『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』で、同じく審査員の役のヴァイバヴィ・メルチャントの隣に座っていたのが、ファラー・カーンだ。

今作は『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』に続きシャー・ルク・カーンディーピカー・パードゥコーンの再共演作品でもある。ディーピカー演じるダンサーのモヒニは、ジェニファー・ロペスシャキーラ(劇中では触れられていないが、恐らくビヨンセも)にリスペクトしているという設定であるが、ファラーの手掛けた「Housefull」シリーズや『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』の振付けなどを観ても、ラテンやヒップ・ホップの要素が強く感じられることから、この設定は、ファラー自身を投影しているとも感じられる。

全体的には何が目的だったのか、もやもや感が残るものの、娯楽作品、マサラ映画としては、こんなものかな……という感じで、終始ダンスシーンを観る映画だといえるだろう。

チェンナイ・エクスプレス 〜愛と勇気のヒーロー参上〜』の時もそうだったが、ディーピカーにおバカ要素を持たせることを今回もしていて、バカとクールの間に立つ独特のキャラクター構造は、カジョールもよく演じているが、ディーピカーの場合も、もう少し異常ないじられキャラとして描かれることが多い様な気がしてならない。

残念ながら、全体的な評判はそれほど高くなかったためなのか、ファラーの監督作品としては、今作が最後となってしまった。逆にマサラ映画自体が少なくなってきている今だからこそ、ファラーの監督作品をまた観てみたいものだ。

インド映画特集

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