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この映画語らせて!ズバッと評論!!『嘘喰い』中田秀夫に漫画原作映画を演出する能力は皆無!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『嘘喰い』中田秀夫に漫画原作映画を演出する能力は皆無!!

作品情報

嘘を見破れなければ、即死──。天才ギャンブラー“嘘喰い”こと斑目貘が、日本の政財界そして裏社会をも支配する会員制の闇ギャンブル倶楽部“賭郎”に挑む。待ち受けるのは、賭郎の会員権を所有する一流の権力者にして欲望にまみれた凶悪なイカサマ師たち。嘘 vs 嘘。イカサマも、殺し合いも、なんでもありの≪超危険なデス・ゲーム≫に没入せよ。

『嘘喰い』レビュー

「嘘喰い」の映画化企画自体は2016年頃から、ヤングジャンプの中でも発表されてきたが、なぜか延期が続き、忘れたころに製作された今作。

映画化まだに時間がかかった割には、今年公開作品の中で、群を抜いての問題案件。褒めるところが、ラスト以外何もない……。

まず今作、驚くほどに俳優たちの演技が酷い。特に白石麻衣三浦翔平だ。

別に今までの作品での演技が悪かったふたりではない……つまり演出の問題なのだ。俳優は、指示を受けて演技をしているだけに、その指示が悪いと、俳優自体が悪く見えてしまうのだ。

三浦翔平はもちろん、アイドルの白石麻衣も今までドラマや映画に出演しているが、ここまで酷い演技をしていたのは珍しいし、セリフも棒読みのようでぎこちない。

演出というものは、恐ろしいもので、時に俳優の価値を殺してしまう…….

またネタも今更といった感じがしてならない。90年代の映画なら良かったかもしれないが、今は「カイジ」もあれば、『賭ケグルイ』や『イカゲーム』もあったりと、ギャンブル&デスゲームの構図は全く珍しくもない。だからこそ、どうやってアプリローチするかの試行錯誤に時間がかかって、映画化がここまで遅くなったのではないだろうか?独自性を出すのが難しかっただろうが、結果的にその壁を越えられていない。

試行錯誤の結果がこれなら、そのままボツ企画にした方が原作のためにもよかった。

一応、後追いのような番外編がdtv作品とし配信されるが、テレビシリーズの続編、完結編として位置するような内容を、テレビシリーズがないというのに、やってしまっている力業感があって、謎の組織や、敵対する存在、主人公の過去、キャラクターの設定など、とにかく詰め込み過ぎていて、話が散らかりすぎている。まるで長いダイジェストを観ているようだ。

ゲームらしいゲームが、ラストにしかなく、間の茶番が妙に長い。演出も悪いが、脚本も酷い。というよりドラマ畑のスタッフが多いだけに、ドラマ臭がぬぐい切れていない。

だいたい中田秀夫にホラーとエロ以外の作品が撮れるはずがない。最近は得意であるはずのホラーもブレブレだというのに、漫画原作なんて到底無理。『L change the WorLd』の災難を忘れたのか!!

点数 55

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