作品情報
2021年に独立から200年を迎えたペルー共和国は古くから日本と関係が深く、19世紀から数多くの日系移民を受け入れてきた。そうした移民の子孫は日系ペルー人としてペルーの政治や経済で大きな役割を果たしているが、長い歴史の中、当然日系人が関係した事件やトラブルも数々発生している。幽霊屋敷“マツシタ邸”伝説も、ある一家の心中事件が発端となり、東洋の神秘=日本という謎と不思議に満ちたイメージとも相まって、ペルー最大の都市伝説の一つとなっている。その禁断のテーマを描いた初の日系ペルー・ホラー「シークレット・マツシタ/怨霊屋敷」は、ペルー全土150館で公開され、興行成績初登場第1位を記録する大ヒットとなった。その恐ろしすぎる伝説を日本は今、目撃する!!
『シークレット・マツシタ』レビュー
インディーズ映画と思って観れないこともないし、日本が変に扱われていようが、日本も他国を変に描いているだけに、お互い様ではあるが、ペルーで興行成績初登場第1位を記録なんて書いてあるものだから、まさかそんなはずが……と思わせるほどのクオリティに驚いてしまう。
今作はペルーでは、2014年に制作されたものであって、モデルとなった事件が2013年にあったことから、トレンドとしてヒットしたのかもしれないが、 それよりもペルーの映画事情って20世紀で止まってるのだろうか……と心配になってしまう。映画館ではハリウッド映画も公開されているはずだ。
ただ、日本でも『コンフィデンスマンJP』とかがランキングに入っているだけに、あまり強くは言えない。
近年はネットやNetflixなどの動画配信も普及していて、韓国やインドのように、急激にグローバル思想に目覚めたクリエターたちが出てきているだけに、ペルーもそうなってると信じたい。
物語としては、『パラノーマル・アクティビティ』『グレイヴ・エンカウンターズ』と『死霊館』の中間のような作品。
いろんな場所に「死」という文字がバカっぽく書かれていて、ついにはキン肉マンみたいに、おでこに「死」という文字が書かれた女性が暴れまわる。
ゴースト的な存在が、なかなかガッツリ姿を現すが、それが誰なのか、どういった恨みや怨念を持っているのかが、全くわからない。
60年前から誰も住んでいない物件に、マスクも手袋もしないで入って行ってるのだから、単純に考えて、幽霊どうこうよりも……山ほど溜まった、ほこりとカビ、ハウスダスト、害虫などで体に異常が起きると思うのは私だけだろうか?
無防備で入ったら誰でも死んでしまう気がする。
点数 68
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