作品情報
事故によって男が死に、葬儀が終わった夜。都内の一等地にある男のアトリエに三人の喪服の女が現れる。子持ちのシングルマザー・マロン、美貌の受付嬢・真弓、女医・さな。まったく違うタイプの三人の女はひとりの男と三年前から同時に付き合っていたのだった!泣き叫び、罵り合い、殴り、語り……やがて女たちがたどりつく男の真実 (TRUTH) とは!?
『truth 姦しき弔いの果て』レビュー
事故で亡くなった男のアトリエで偶然出くわす3人の30代女性。それぞれか゜その男と関係をもっていた……というシチュエーションコメディ。
登場人物は3人のみで、舞台もアトリエのみ。舞台のような会話劇で、30代女性の本音が飛びかう。
高学歴、高収入、女性たちにイケメンのように扱われているハイスペックな男というのが、佐藤二朗というのが笑いどころではあるが、劇中で展開される会話は容赦のない本音合戦で、とにかく汚いののしりと、マウントのとりあい。
もっとマイルドなものであれば、ドラマなどでも似たシチュエーションになることもあるが、舞台が固定されていることもあって、いかにセリフで物語を盛り上げるかにかかっていて、その分、どんどん会話の内容が危なくなってくる。
経済的な面だったり、性生活の面だったり、とてもじゃないけど、聞いてられないような言葉が飛び交うことから、この人たちは、次は何を言い出すのだろうか……という緊張感があり、決して家族や恋人と一緒に観に行かないことをおすすめする作品だといえるだろう。
誰かが隣にいる状態でこれを観ると、胃にストレスがかかることは間違いない。観終わった後の会話などを想像するとゾッとする。
一応、コメディというジャンルであるし、事件が起きるわけでもないが、これはサスペンスともいえるかもしれない。
点数 77
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