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この映画語らせて!ズバッと評論!!(先取り版)『君といた108日』ジェレミー・キャンプが結婚後わずか4ヶ月で亡くなった妻におくった曲に込めた想いとは?!

この映画語らせて!ズバッと評論!!(先取り版)『君といた108日』ジェレミー・キャンプが結婚後わずか4ヶ月で亡くなった妻におくった曲に込めた想いとは?!

作品情報

音楽好きの⻘年ジェレミーは、家族のもとを離れ大学生活をスタートさせてまもなく、大学で開催されたライブイベントで運命的な出会いをする。その相手はライブ会場にいた学生メリッサ。目があった瞬間に運命を感じた2人は、ごく自然に恋に落ちていく。2人で過ごす時間は増え幸せな時間が流れていくが、メリッサにはジェレミーに伝えていないある秘密があった…。

先取り版とは?

私、映画評論家バフィーがマスコミ試写で、いち早く観て評論する先取り版です。通常回では、公開日もしくは前後に更新していますが、毎週10本以上の新作を観ていて、量が多く大渋滞状態ということもあって、先取りもしていきます。

ダメな作品はダメと言いますが、基本的にネタバレを垂れ流して、映画自体を観なくてもいいような評論はしません。

『君といた108日』レビュー

神への信仰心から生まれたゴスペルや、そこから派生したソウルミュージックというものがあるが、主に白人においてもCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)という神や聖書について歌ったジャンルがあり、サブジャンルとして、クリスチャン・ロック、クリスチャン・ポップスというように派生していく。

今作はそんなCCMの人気歌手ジェレミー・キャンプの実話をベースにした物語である。

監督を務めるアンドリュー&ジョン・アーウィン兄弟は『アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌』や『ウッドローン』、ドキュメンタリー『The Jesus Music』など一貫して、CCMやキリスト教への信仰心を描いた作品を手掛けている。

今作も宗教映画の側面もあるが、宗派の違いはあれど、アメリカの人口の8割がキリスト教ということもあって、宗教が身近な存在としてある。

キリスト教に馴染みのない日本人にとっては、死に関しての考え方や歌の歌詞など、少し違和感を感じる部分もあったりはするが、純粋な愛の物語として観てもらいたい。

ジェレミーを演じたKJ・アパをキャスティングしたのは、『リバーデイル』で歌うシーンを観たからであるし、KJ自身もクリスチャンの両親のもとで育ったこともあり、神への信仰心をもともと持ち合わせている。歌詞に対しての説得力をもたらしているのは、KJの功績が大きいといえるだろう。

ジェレミーの妻メリッサは結婚後わずか4ヶ月後に卵巣腫瘍で亡くなっている。逃げ出すことなく、病気を知ったうえで結婚したジェレミーの覚悟、そしてメリッサが生命のサイクルとして死を受け入れたこと。

一度は「神は存在しているのか」と信仰が揺らいだこともある。しかし、その経験によって神への信仰が揺るぎないものとなり、 CCM 歌手として成功することで、歌の中でメリッサは生き続ける。

点数 80

12.31(金)より ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国ロードショー

出演:KJ・アパブリット・ロバートソンシャナイア・トゥエインゲイリー・シニーズ
監督:アーウィン兄弟『アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌』
2020/アメリカ/116分/5.1ch /カラー/原題:『I Still Believe』/配給:イオンエンターテイメント
©2021 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式HP:kimitoita108days.com
公式Twitter:@108days_movie

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