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この映画語らせて!ズバッと評論!!『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』ファンタジーなのに非ファンタジーを求めてしまう不思議な感覚!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』ファンタジーなのに非ファンタジーを求めてしまう不思議な感覚!!

作品情報

イワンたちの活躍によって平和を取り戻したベロゴリア王国。イワンは毎日のように魔法の剣を使い人間界と王国を行き来し、最新家電を王国に持ち込んで快適な生活を送っていた。しかし、恋人となったヴァシリーサは文明を嫌い、結婚して人間界に引っ越すことには消極的だった。そんな中、各地から戦士が集まり力比べの競技会が開催されるが、イワンは能力がなかなか目覚めず、さらには恋のライバルも現れて苛立っていた。ヴァシリーサにアピールするため一念発起して競技会に参加するが、そこにヴァルヴァラが魔法の剣を奪うために再び現れる。しかし、魔法の剣はイワンの使い過ぎで魔力を失っていた―。

『ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師 』レビュー

前作で自由に世界を移動できる剣を手に入れたことで、毎日のように移動しては家電や家具を持ち込んでは、快適な生活を送っているというところからスタートするのは、非常にネタがあふれていて、どうなるかと期待させてくれる。

しかし剣を使いすぎて魔力切れになってしまい、現代のアイテムを持ってくることができない!普通のファンタジーなら全く通常稼働といったところだが、 1章の延長線上で観てしまっていることもあって、非ファンタジーな要素がどう絡み合うかに欲求を向いてしまって、伝説だったり、魔術を説く方法の説明が入る、がっつりなファンタジーシーンが続くと飽きてきてしまう難点が浮き彫りにされる。

それを補うイワンのズレたセリフセンスもいまいちといったところで、もう少し現代のアイテムを使う設定にするとおもしろそうなのに…….どうもおもしろポイントを逃してしまっている気がしてならない。

植物を操って攻撃をするモンスターをアスファルトだらけのモスクワにワープさせることで、植物がなくて死んでしまうという現代風刺的シーンの方が魅力的に感じてしまう。

ファンタジーなんだから、ファンタジー要素の割合の方が高くてあたりまえだというのに、それがじれったくなってしまうのが今作の魅力と捉えるか、モヤモヤ感ととらえるかで評価は変わってくるだろう。

第3章がロシアでは12月に公開されるが、日本は果たして公開されるのだろうか……ここまで観てしまったら、公開されないというオチだけは避けてもらいたいところだ

点数 78

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