THE映画紹介『遠距離恋愛 彼女の決断』オタク設定は邪魔にならない等身大男役が天才的

THE映画紹介『遠距離恋愛 彼女の決断』オタク設定は邪魔にならない等身大男役が天才的

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『遠距離恋愛 彼女の決断』

作品情報

ドリュー・バリモアとジャスティン・ロングが共演するラブストーリー。「アメリカン・ティーン」の女流監督ナネット・バーンスタインがメガホンをとる。ニューヨークで暮らすギャレットは、バーで出会ったサンフランシスコ出身のエリンと意気投合し、一夜をともにする。数週間後、エリンは地元へ帰ることになるが、一緒に過ごすうちに互いの存在が必要不可欠となってしまった2人は、遠距離恋愛を続ける決意をする。

『遠距離恋愛 彼女の決断』基本情報

2010年製作/109分/R15+/アメリカ
原題:Going the Distance

監督: ナネット・バースタイン

出演 : ジャスティン・ロング、ドリュー・バリモア、ジェイソン・サダイキス、クリスティーナ・アップルゲイト ほか

短評

『そんな彼なら捨てちゃえば?』で知り合った、ジャスティン・ロングとドリュー・バリモアが実生活でも恋愛関係にあった頃の作品。

ニューヨークで出会って、すぐに意気投合したエリンとギャレットだが、エリンは新聞社に研修にきていたため、6週間したら故郷に帰ってしまう。

6週間限定の恋のはずだったが、お互いが忘れられない存在となったことで、故郷に戻っても関係を続ける遠距離恋愛がはじまる。

しかし、東海岸と西海岸ではそれほど頻繁に会いに行ける距離ではないため、電話やメールでの関係が続く。

2010年の作品ではあるが、iPhoneが登場する前までは、メールしかできないシンプルな携帯しか普及していなかったし、今とは違って通話料も固定ではないという状況。

クリスマスシーズンなど混雑する時期は、航空券も20万円以上する。

一般的な社会人であるギャレッドには厳しい金額であるため、一緒に過ごしたいという気持ちと行動を伴うことができない。

仕事で落ち込んだとき、慰めてほしいときにも一緒にいられないという、遠距離恋愛特有の距離がお互いの気持ちの距離も離れさせてしまうというあるあるネタ満載の恋愛映画であるが、脇を固めるのがジェイソン・サダイキスやクリスティーナ・アップルゲイト、チャーリー・デイというコメディ俳優が参加することでガイアからの遠距離恋愛に対する偏見もコメディ要素も強調している。

エリンは過去に、遠距離恋愛の末に大学を辞めて恋人のもとへ行ったが、結局別れてしまって、人生を遠回りしていた。

31歳になって、やっと人生を取り戻しつつあるという設定で普通よりも遠距離恋愛に抵抗があり、夢の記者も諦めきれないという年齢による弊害もある。

リーマンショック以降の不景気のアメリカが反映されていて、就職難であることや転職への不安がお互いにとっての不安要素のひとつであることも印象的である。

ティーンの純粋な遠距離恋愛模様ではなく、社会的や年齢的弊害が左右してくるという大人世代での描き方は新鮮である。

当時、主演の2人の年齢も30代前半だったことと、実生活でも恋人同士であったが一度破局して再縁していることからも作品にリアルに反映されている。

残念ながら、その後破局してしまった。

なんと言っても、安心できるはジャスティン・ロングが演じるギャレッドはいつもの通り、また少しオタク設定(今回はレトロゲーマーでトム・クルーズ好き、机の上にゴジラが置いてあったりする)である。しかし、それが恋の邪魔になっておらず、彼の個性を引き出す要因とされている。

会話を盛り上げている要因は、ギャレッドのオタク知識でもあるのだ。

オタクだが、等身大としても共感がもてるジャスティン・ロングだからこそできるキャラクターだと言ってもいいだろう。

今では、日常生活を脅かすほどの極度なオタクでもない限りは、オタクという設定は、物語の弊害ではなくなってきた。

しかし2010年前後は、やはりオタクという設定はまだ弊害があった。

例えば日本人は通勤中に漫画雑誌を電車の中で読んだりしているが、アメリカ人にとって漫画は子供が読むもので大人が読んでいるという時点でオタクという目でみるのだ。

そんなアメリカ人の「オタク=変人」という偏見をなくしたのが、ジャスティン・ロングの功績だと言っていいだろう。

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