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この映画語らせて!ズバッと評論!!第34回東京国際映画祭SP『最初の花の香り』軽い感じで観れてしまうLGBTQのミニドラマ編集版!!

この映画語らせて!ズバッと評論!!第34回東京国際映画祭SP『最初の花の香り』軽い感じで観れてしまうLGBTQのミニドラマ編集版!!

作品情報

LGBTQ作品に特化した台湾の動画配信サイトGagaOOLala製作のミニ・シリーズ。平凡な家庭の主婦が、高校の後輩との再会を通して新しい自分を発見するまでを描いた作品。パリで開催されるSeries Maniaで上映された。

『最初の花の香り』レビュー

今作を観ていると、エピソード1、エピソード2と節目にタイトルカットが入るため、どうもミニドラマかWEBドラマっぽいと思ったら、それもそのはずで、LGBTに特化した台湾の動画配信サイトで配信されていたミニシリーズ全6話を一本にまとめた、日本がアニメやドラマでよくやる「劇場用編集版」というやつだ。

互いに好きであっても、女性同士が恋をするのはおかしいという社会的概念が2人の間にあることで、前に進めないまま学校卒業と同時に疎遠になってしまったバレー部の先輩後輩が、共通の知人の結婚式で再開したことで気持ちが再熱してしまうラブストーリー。

同性愛差別に苦しむといった、社会派な要素を描くというより、淡い恋物語であって、全体的に軽い。人間関係も割とあっさりしていて、ドロドロになりそうな展開はあえて避けて誤魔化されている。そこも時間の尺という盾によっての力業WEBドラマやミニドラマっぽいと思わせる要因だ。

それが悪いというわけでもないのだが、これを映画館で観るべき作品かと問われると難しいところ……というか、もう1話ぐらい欲しいところで終わってしまうのが消化不良。大人になった状態であのラストは決してハッピーエンドとは言いにくい。

2019年に同性婚が認められ、比較的LGBTQに関してオープンな台湾なだけに、かなり多くの作品がひしめき合っている中で、これを代表としていいのか?という疑問も残る。

点数 72

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