作品情報
ボス・ベイビーと兄ティムが繰り広げた、赤ちゃんVS子犬の死闘から25年――。ボス・ベイビーは正真正銘のエリート社長として大成功し、兄のティムはタビサとティナという娘に恵まれ、幸せな専業主夫に。成長した2人はすっかり疎遠になっていた。そんなある日、ベイビー社に、悪の天才博士が世界征服を企んでいるという情報が舞い込む。世界を救うためには再びボス・ベイビー&ティムの力が必要と、2人の元に派遣されたのは、新たに「ボス・レディ」に任命されたティムの娘ティナだった――。「私、ボス・レディ。新たな任務を伝えに来たわ」世界中の赤ちゃんを洗脳し世界征服を企む悪の天才博士を止めるため、ボス・ベイビーとティムはスーパーミルクで赤ちゃん返りし、潜入捜査に向かう。
見た目は赤ちゃん、中身は本当におっさんの2人は、世界を救うため史上最大のミッションを達成できるのか―?!
先取り版とは?
私、映画評論家バフィーがマスコミ試写で、いち早く観て評論する先取り版です。通常回では、公開日もしくは前後に更新していますが、毎週10本以上の新作を観ていて、量が多く大渋滞状態ということもあって、先取りもしていきます。
ダメな作品はダメと言いますが、基本的にネタバレを垂れ流して、映画自体を観なくてもいいような評論はしません。
『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』レビュー
今のドリームワークスは『トロールズ』と『ボス・ベイビー』でもっていると言っても過言ではない。
先日も「トロールズ」のクリスマス短編が発表され、『トロールズ3』が2023年に公開されることが決定した一方で、「ボス・ベイビー」シリーズも『ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ! 』のようなテレビシリーズもあったりして、世界観の拡張を続けている。
そして長編映画としては、2作目となるのが今作『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』。
設定上、前作からかなりの時間が経過していることになっていて、子供と赤ちゃんだった主人公2人も、今やおじさんになっているという状況。
大人になった2人がどうやって赤ちゃんに戻るのかというと…….もう何でもありな展開であるが、大前提として子ども向けアニメーションということを、良くも悪くも身にまとった作品として、都合の悪そうな無理な設定は、「子ども向けだから!」と押し切って、おもいっきり大人なネタをぶち込むという絶妙なバランスを保っているのだ。
ドリームワークスということもあって、Netflixで新作を配信している『マスター・オブ・ザ・ユニバース』のスケルターとスケルター城も登場するといった、一部のマニアに理解できないネタも散りばめられている。
近年のディズニーとピクサー作品が、比較的大人しいトーンの作品が多いことへの逆を狙っているのか、ハイテンション&スピーディーな展開で押し切ろうとしている感じがしないではないが、ストーリーは大道的で、わかりやすい感動シーンを多用されいるものの、テンポの良さが異質なアニメ映画を作り出していて、暗黒時代を乗り切ったドリームワークスは絶好調ともいえる。
しかし……ヒット作のフランチャイズに頼り切ると、また負のサイクル突入する恐れもあり、「ボス・ベイビー」「トロールズ」に代わる新キャラクターに積極的に着手する勇気というのも必要なのは事実だ
点数 82
■声の出演(吹替):
ボス・ベイビー:ムロツヨシ、ボス・レディ(ティムの次女ティナ):多部未華子
タビサ(ティムの長女):芳根京子、ティム(ボス・ベイビーの兄):宮野真守、
ジャニス(ボス・ベイビー&ティムの母):乙葉、テッドシニア(ボス・ベイビー&ティムの父):石田明(NON STYLE)
キャロル:坂本真綾、ウィジー:銀河万丈、アームストロング博士:大塚芳忠、ネイサン:中田理智、メ―ガン:新津ちせ、
ジンボ:こばたけまさふみ、ステイシー:早見沙織、コニー:村瀬 歩、ボー・ピープ:悠木碧、糊ベイビー:ファイルーズあい、
不気味少女::鬼頭明里、ノー・ガール:川井田夏海
■製作:ジェフ・ハーマン
■監督:トム・マクグラス(『ボス・ベイビー』)
■配給:東宝東和、ギャガ ■コピーライト: © 2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
■公式HP:bossbaby.jp ■公式twitter: @BossBabyJP ■公式instagram; @bossbaby_jp ■公式Facebook; http://facebook.com/BossBabyJP
2021年12月17日ロードショー
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