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発掘!未公開映画研究所『パパVS新しいパパ2』ウィル・フェレルとジョン・リスゴーにベストキスシーン賞をあげたい!!

発掘!未公開映画研究所『パパVS新しいパパ2』ウィル・フェレルとジョン・リスゴーにベストキスシーン賞をあげたい!!

作品情報

『テッド』『マイル22』のマーク・ウォルバーグ&『俺たちフィギュアスケーター』『奥さまは魔女』のウィル・フェレルが新旧パパ対決を繰り広げる人気コメディ映画の続編。子どもたちの愛情を勝ち取るべく激しいバトルを繰り広げてきた実父ダスティと継父ブラッドが、子どもたちに最高のクリスマスを過ごしてもらうため手を組むことに。ところが、パワフル&ワイルドなダスティの父カートと、優しいけど間が抜けているブラッドの父ドンが加わったことから、新たな争いが勃発する。前作のキャストに加え、「リーサル・ウェポン」シリーズのメル・ギブソンがカート役、『インターステラー』のジョン・リスゴーがドン役で新たに参加。

発掘!未公開映画研究所とは?

宗教性の問題、出演者の知名度、お笑いの感覚の違い…などなどの理由によって、日本では公開にいたらない作品が多く存在する。アカデミー賞にノミネートされている作品でも未公開作品は多い。

それもそうだろう、逆にアメリカやフランスで日本の映画が何でも公開されていると言えばそんなわけもなく、全体的に見て1割にも満たないだろう。

日本はそんな中でも割と海外の作品を公開している珍しい国であって、そんな中でもやっぱり公開されない映画というのは山のように存在する。

「発掘!未公開映画研究所」はそんな映画を発掘していくというもので、その中でも更に知名度が低いものを扱っていくつもりだが、必ずしも良作ばかりではない、中には内容がひど過ぎて公開できなかったものもあるのでご注意を!!

今回紹介するのは『 パパVS新しいパパ2 』

安定感のあるファミリー向けコメディ第2弾

『バイス』『俺たちニュースキャスター』のアダム・マッケイとウィル・フェレル制作のファミリー向けコメディシリーズ第2弾。監督は『モンスター上司2』のショーン・アンダース

前作ではウィル・フェレル演じるブラッドとマーク・ウォルバーグ演じるダスティと対決の末、和解し友情関係となったその後を描いた作品。アメリカでは2017年の11月に公開されたこともあり、今回はクリスマス向けのストーリーとなっており、ブラッドとダスティのそれぞれの父親が訪ねてくるというもの。

ブラッドの父親ドン役には、コメディからアクションまで幅広く活躍する名優ジョン・リスゴー、ダスティの父親カート役には、お騒がせな強面俳優メル・ギブソンとブラッドとダスティのそれぞれのルーツが想像できるナイスキャスティング。

2017年度ベストキスシーン

ダスティとカートは親子仲に距離を感じられる対照としてブラッドとドンは頻繁に連絡をとるファザコンぶりという分かりやすいキャラクター構造である。

中でも空港でブラッドとドンが再会するシーンでは、なんとウィル・フェレルとジョン・リスゴーのキスシーンを観ることができる。

このキスシーンを観るだけでも必見の映画だと言っていいだろう。

激レア?メル・ギブソンのコメディ

メル・ギブソンは2003年の『歌う大走査線』以来の14年振りのコメディ出演であるし、ファミリー・ムービーには向いていないことを逆手にとったキャスティングは見事であるし、歳をとっても女性を軟派する様子はメル・ギブソンのプライベートではないかと思ってしまう。本当によく出演したな…

下品ではないし、親子の関係の修復だったり、子供の成長だったり、ベタなお約束のコメディシーンの連続と安定した内容で子供と一緒に観られる正にファミリー・ムービーである。

近年、クリスマスムービーを含めコメディ映画全般にことごとく日本公開されなくなってきてしまった。特に動画配信サイトなどの普及もあり、劇場でコメディ俳優によるアメリカン・コメディを観ることは絶滅寸前状態というのが現状である。

変わり行くアダム・マッケイの中で

アダム・マッケイの製作映画は『バイス』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』など政治や経済風刺をきかせた作品が多くなってきた。『アザー・ガイズ俺たち踊るハイパー刑事!』もコメディ映画とみせかけて、実はゴールドマンサックスなどの金融問題にメスを入れた作品となっている。

現在公開中のジェニファー・ロペス主演映画『ハスラーズ』も2008年のリーマンショックの影響を受けたニューヨーク・ウォール街を舞台としている。

逆にここまで率直で気持ちの良いファミリー・ムービーは貴重かもしれない。

前作の『パパVS新しいパパ』も観ておくと、より楽しめるが今作だけでも十分と独立した作品として楽しむことはできる。

サプライズな出演者

今作にはサプライズとして、チェズレイ・サレンバーガー本人が登場する。チェズレイ・サレンバーガーといえばクリント・イーストウッド監督作品『ハドソン川の奇跡』でトム・ハンクスが演じていた人物である。このことは劇中でも触れられている。

劇中映画としてリーアム・ニーソンも出演している。リーアム・ニーソンといえば近年では『96時間』や『スノー・ロワイヤル』といったアクション俳優というイメージがすっかりついてしまっているが、実は『俺たちニュースキャスター 』や『レゴムービー』『テッド2』などのコメディ作品にも出演しており、コメディに抵抗がない俳優なだけに、リーアム・ニーソン主演のコメディ映画を観てみたいものだ。

ウィル・フェレル出演作6選

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