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今回紹介するのは『スパイダーマン2』
作品情報
世界中を熱狂させた前作から約2年、待望の続編。本作では、スパイダーマンとして活躍する一方、普通の青年としての日々に、もがき悩む等身大のヒーロー、ピーター・パーカーの前に、新たなる強敵“ドック・オク”が現れる。主演を務めるのは前作同様、トビー・マグワイア。そして、“ドック・オク”役には『フリーダ』『フロントランナー』の名優アルフレッド・モリーナがあたる。最新VFXを駆使しパワーアップした映像だけでなく丁寧に描いた奥深い人間ドラマの行方に注目。
『スパイダーマン2』基本情報
2004年製作/127分/アメリカ
原題:Spider-Man 2
監督 : 『死霊のはらわた』『ダークマン』サム・ライミ
脚本: 『アメイジング・スパイダーマン』 『運命の女』 アルヴィン・サージェント
出演 :
『ドリーム・クルーズ』『キャプティビティ』ダニエル・ギリーズ
『ヘルボーイ』『クラッシュ』ダニエル・デイ・キム
『スパイダー』『ゾンビーノ』ディラン・ベイカー
『死霊のはらわた』『マニアック・コップ』ブルース・キャンベル
『容疑者』『ディザスター・アーティスト』ジェームズ・フランコ
『ブライトバーン 恐怖の拡散者』『チャーリーズ・エンジェル』エリザベス・バンクス
『マダム・メドラーおせっかいは幸せの始まり』『パーム・スプリングス』J・K・シモンズ
短評
サム・ライミ版『スパイダーマン』の第2弾。企画段階では1作目の候補しても挙がっていたドクター・オクトパス。アーノルド・シュワルツェルッガーがグック・オクを演じる案もあったが、アルフレッド・モリーナに決まった。
個人的に今作は前売りチケットのバリエーションが多かったことから、劇場で8回観ていて、アメコミ映画を劇場で観た回数としては、今だに1位の作品だ。
スパイダーマン誕生の過程に尺を使わなくてよくなった分、すぐに物語に導入できることはかなりの利点であったし、1作目と比べて、スパイダーマンという存在を誰もが知っていることが現実社会がリンクしているようで、その中でどうヒーローとして生きるべきかという問いも提示された。
ドック・オクがヴィランと聞いたときは、地味な印象を受けたが、ニューヨークというロケーションを活かしたバトルシーンも多くなっていて、 思ったよりもハイスピード・アクションシーンの連続。所せましと街中をスイングするスパイダーマンの姿には、感動すら覚えたものだ。
この頃からシリーズ化がより具体化され、原作ではマン=ウルフになってしまうジェイムソンの息子やリザードになってしまうコナーズも登場したことで、続編に繋がるかもしれない、細かい伏線が増えたことや、サム・ライミやソニー・ピクチャーズも他のマーベルキャラクター、例えば当時サム・ライミもよく次は『マイティ・ソー』を映画化したいなどと発言していたこともあって、他のマーベル作品としのリンクも試行錯誤されていたかもしれない。
能力が一時的に使えなくなるシーンは、葛藤や思春期などの不安定な時期のメタファーでもあり、原作にもあるエピソードではあるが、尺があった分、「大いなる力への責任」について丁寧に語られ、ごく一般的な高校生だったピーターが、偶然にも能力を手にし、それを活かすも殺すも自分次第。その中でどう生きるべきかというヒーローの王道でもあり、少し宗教臭い部分でもあるが、そこを堂々とやってのけた作品でもある。
その流れで涙腺を刺激するのが、暴走する電車を止めたスパイダーマンをニューヨーク市民が抱えこもうとするシーンだ。
ピーターの自己犠牲が報われる重要なシーンでもあるが、ここに登場しているのは『マッドTV!』などに出演していたコメディアンのフィル・ラマールだ。フィルはマーベルやDCのアニメの声優としても活躍しているだけに、コミック原作作品とは深い繋がりの人物でもある。ちなみにゲーム版『スパイダーマン3』でも駅の人の声を当てている。
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