THE映画紹介『ゼイリブ』

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『ゼイリブ』

作品情報

『ハロウィン』『遊星からの物体X』の鬼才ジョン・カーペンターが1988年に手がけ、異星人による姿なき侵略を描いてカルト的人気を誇るSFサスペンススリラー。仕事を求めて町に流れ着いたネイダは、ホームレスのためのキャンプで寝泊りするようになったのち、教会でサングラスを発見。そのサングラスを通して見えたものは、人間になりすまし、町を支配していた奇怪な侵略者の姿と、至るところに隠され、人間を操っていた洗脳標識だった。恐るべき真実を知ったネイダは侵略者と戦うことになるが……。主演は80年代の全米人気プロレスラーのロディ・パイパー。日本では1989年に劇場初公開された。

『ゼイリブ』基本情報

1988年製作/94分/G/アメリカ
原題:They Live

監督:ジョン・カーペンター

出演:ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッドほか

『ゼイリブ』短評

1988年の映画ということで、当時私は3歳ということでリアルタイムでは観ていないが、小学生の頃にビデオで観た記憶がある。その後あやふやな記憶のままであったが、2018年のリマスター版が出たことで、ちゃんと観ることができた。

世界の出来事には、全て意味があり、裏で誰かが操作しているという陰謀論というのは書籍でも映画でも何度も描かれており、近年では『アンダー・ザ・シルバーレイク』もそんな映画であった。

サブリミナル、プロパガンダによる人類の洗脳、マインドコントロールが宇宙人によるものであったら…というトンデモ論の映画ではあるが、実は100%は否定できない。というのも、私たちの知っている世界などほんの一部でしかないし、トップに立つものしか知りえないことというのは、確実に存在しているのだ。

日本映画の『新聞記者』でも情報操作を行う、政府のチームが存在していることを明らかにしている。

普段の生活で見えない部分で、少しずつ宇宙人に支配されていたと言われても否定はできない。例えば別の地球と同じ環境下で人間と同じ姿をしている宇宙人であったとしたらどうだろうか。こんにことばかり考えている人がSFやミステリーを作り上げているのだろう。

その象徴的な作品と言ってもいいのが『セイリブ』である。『ゼイリブ』の原作はレイ・ネルソンによる短編小説「朝の八時」と「ネイダ」というコミックだ。その他にも複数のSF作品から着想を得ている。

「ひでぇ顔してるな!」とか「整形したらどうだ!」って思ったこと言って、銃をぶっ放すというネイダ役を13歳の頃からホームレス生活をしていたという苦労人のプロレスラー、ロディ・パイパーが演じている。

劇中でも家を持たない、日雇い労働者として描かれており、ロディ自身の境遇が重なる部分もあり、キャラクターとしての重みを出している。

いきなり街中やスーパーの中でショットガンを乱射するネイダの方が明らかにテロリストなのであるが、この映画は、信じていた光景が一瞬のうちに自分の考えを超越した側面を見せることで、戸惑いながらも戦おうとするが、誰も信じてくれないという中で奮闘する姿を描いていて、その中でも映画を観た人なら必ず気になってしまうのは、フランクとのサングラスを掛ける、掛けないでの殴り合いがやたら長いシーンがあるということだ。

これは、現実を見ようとしない、見たくないというフランクの葛藤がさせた行動だったのかもしれない…しかし、長い!!

ただ、今となってはこのシーンありきの『ゼイリブ』となってしまっているため、なくてはならないシーンなのだ。

『ジーパーズ・クリーパーズ3』でしわくちゃのお婆さんを演じていたメグ・フォスターは、この頃が全盛期であったことも再確認できる。

何度か観たくなる80年代のカルトムービーだということは、間違いない。

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