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今回紹介するのは『マン・オブ・スティール』
作品情報
クリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダー監督という夢のタッグで描き、全世界の映画史を変える夢のエンターテイメント超大作――それが、『マン・オブ・スティール』だ! すべてのヒーローの原点であるスーパーマン。どのような運命のもとに生まれた命が、どんな少年時代を送り、どうやってスーパーマンになっていったのか――誰も知らない誕生の秘密と、そのヒーローの全貌が、2人の天才クリエイターによって遂に明かされる!
『マン・オブ・スティール』基本情報
2013年製作/143分/G/アメリカ
原題:Man of Steel
監督 : 『アーミー・オブ・ザ・デッド』 ザック・スナイダー
脚本: 『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ブレイド』デヴィッド・S・ゴイヤー
出演 :
『スターダスト』『ヘルレイザー ヘルワールド』ヘンリー・カヴィル
『バイス』『魔法にかけられて』エイミー・アダムス
『カンガルー・ジャック』『テイク・シェルター』マイケル・シャノン
『すべてが変わった日』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』ダイアン・レイン
『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』『アオラレ』ラッセル・クロウ
短評
『スーパーマン リターンズ』のシリーズ化、『スーパーマンVSバットマン』『ジャスティス・リーグ』の企画倒れなどが重なり続けている間にも、ライバルであるマーベルはMCU(マーベル・シネマテイック・ユニバース)を成功させている状況の中で、DCユニバース確立のために、急ピッチで進められたのが今作『マン・オブ・スティール』だ。
それ以前にも『グリーンランタン』を試験的に製作することによって、ユニバース確立も図ってきたが、やはり始めは「スーパーマン」ということで、当初の予定通り、先に『ジャスティス・リーグ』のような集合映画を公開するよりも「スーパーマン」単独作品の企画が具体化していった。
しかし、「スーパーマン」映画は、『スーパーマン リターンズ』の失敗が記憶に新しかったこともあり、製作することは冒険的でもあった。
そこで全体的にダークなイメージの画作りをして、バトルシーンも今まで観たことのない様なハイスピードアクションが展開されることになった。
「スーパーマン」のバトルシーンは比較的ゆるいシーンが多く、1作目の誕生過程なども含めると、尺的にも難点が多かったところ、ザック・スナイダーによって、とにかくハイテンポに物語が展開されていくことで、今までの「スーパーマン」映画異常に娯楽性を重視したものとなっていた。
そのため、従来の「スーパーマン」ファンからは不評だった部分もあるが、シリーズ化の踏み出し方としては、成功だったといえるだろう。
「スーパーマン」のヴィランといえば、特に1作目となると、レックス・ルーサーが相場といったところであり、それはリチャード・ドナー版の『スーパーマン』や『スーパーマン リターンズ』でも同じではあったものの、今回は登場からしておらず、コミックの中でも人気のヴィランであり、映画としては『スーパーマンII 冒険篇』にも登場したゾッド将軍が代わりに暴れまわる。
メトロポリスの街が無残にも破壊され、ビルなどの建物が次々と崩壊する中で、人々の命より戦い優先であるようなツッコミ所は、次作の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』やスーパーマンの存在意義について議論される場に用いられる、メタ的であり現実的にメタヒューマンがどう世界で扱われるかの伏線にもなっているのが、実に巧妙である。
その後の『ジャスティス・リーグ』の監督降板劇や時系列的な問題も含めて、波のあるDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)ではあるが、キックオフ作品としては、ある程度の機能を果たした作品であることは間違いないだろう。
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