THE映画紹介『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』

THE映画紹介『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット』

作品情報

天才科学者リードたち4人は、宇宙実験の失敗が原因で、人間を超えた能力を得る。同様の能力を得た実業家のビクターは、実験の失敗により富も名声も失ったことから、邪悪な計画を実施し、人々を恐怖に陥れる。4人は“超”能力を正義のために使う決意をし、かつての友、ビクターとの戦いに挑んでいくのだった……。「スパイダーマン」や「X-MEN」を生んだマーベル・コミックスのスタン・リーが原作者のSFファンタジー・アクション

『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』基本情報

2005年製作/106分/アメリカ
原題:Fantastic Four

監督:『ベガス流 ヴァージンロードへの道』のティム・ストーリー

出演:ヨアン・グリフィズ、マイケル・チクリス、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、ジュリアン・マクマホンほか

『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット 』短評

今のMCUほどではないが、アメコミ映画ブームになりつつあった2000年代前半。裏を返すとハリウッドのネタ切れ問題があって、その中で元々知名度のある続編&アメコミ原作をとにかく映画化していこうというのが事の発端なワケだが。今となってはそれが自然に溶け込んでしまっている。

これが良いのか悪いのかと言うと...良くはないよねってことではあって、そういう部分がマーティン・スコセッシのマーベル映画批判問題に発展したわけではあるのだが、それは今回は触れないでおこう。

「スパイダーマン」「X-MEN」「デアデビル」などマーベルコミックスに加え「ヘルボーイ」や「シン・シティ」などアメコミの映画化がトレンドになりつつあった中、90年代からあった映画化企画を一度挫折したうえでやっとのこと再ゴーサインが出て製作されたのだ。

日本では 1969年に関西弁のヴィランや独特のネーミングセンスによる伝説のアニメ『宇宙忍者ゴームズ』が放送されていたぐらいで「ファンタスティック・フォー」の知名度はあまりなく、知っている人は知っているけど、知らない人にとったら「ワンピース」のパクリだなんて言う人だっていたぐらいだ。更に「ファンタスティック・フォー」のオマージュであるディズニーの『Mr.インクレディブル』が本作より先に公開されたことで本家が脚本を書き直したほどだった。

正直、タイミングが良かったのか悪かったのが微妙な時期での映画化となったわけだが、スーザン・ストーム役にドラマシリーズ『ダークエンジェル』卒業後、映画界のヒロインイメージが定着しつつあったジェシカ・アルバが決定したことでどうてもイメージ的に本来の主人公であるリード・リチャーズよりもメイン扱いにつれてしまっていて、特に2作目となる『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』では、よりその傾向にあった。

確かにジェシカ・アルバが少女から女性になるという良いタイミングの時期でジェシカ・アルバがとにかく美しい。ジェシカ・アルバを観るだけでも全然ありな作品だった。

その証拠というわけではないが、比較的地味なキャスティングで暗いトーンでリブートされた2015年版『ファンタスティック・フォー』では何が欠けているかというと、やはり華やかが決定的に欠けているのだ。結果的にコケた2015年版は2017年に公開予定であった続編も中止になってしまった。

『ソプラノズ』で知られていたマイケル・チクリスのシングは、流石に『ヘルボーイ』のロン・パールマンには負けるが当時のマーベル映画の中ではベストキャスティングだし、 キャラクタービジュアル的には、ドクター・ドゥームや続編に登場したシルバーサーファーも含め合格点なのだが、ストーリー展開の雑さがどうしても目立ってしまっている。1作目はどうしても誕生を描いているため、仕方ない部分はあるのだが、バトルシーンはもう少し工夫が欲しかったところだ。

MCUにとっても同様で「ファンタスティック・フォー」の扱い方は今後慎重だと思う。

この映画で誰もが「おいっ!」って思うシーンがあって、それは車道に飛び出たシングが原因で玉突き大事故が発生するのだが、それをファンタスティック・フォー全員で被害を最小限に止めようと活躍したことでヒーローのように扱われるようになるのが...そもそもの原因はシングなのだ。それを良いことしたように扱われて、そのことはその後全く触れられない。東映の特撮映画みたいな強引展開は一週回っておすすめとも言えるシーンだ。

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