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『MINAMATAーミナマター』ジョニー・デップ、ビル・ナイのインタビュー映像が解禁!!

『MINAMATAーミナマター』ジョニー・デップ、ビル・ナイのインタビュー映像が解禁!!

熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ジョニー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニー自身の製作/主演で待望の映画化が実現した。映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時の妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ1971年から1974年の3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。

「彼(ユージン氏)は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るジョニー・デップが容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が、再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を見事に体現し現代に蘇らせた。本作は、2020年ベルリン国際映画祭で特別招待作としてワールドプレミア上映され「デップが最高の演技を披露-THE PLAYLIST」「デップが役に消える—DEADLINE」とジョニーの魂の演技に各国メディアが絶賛。

プレミアの模様は日本ほか世界中のメディアで報道された。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。音楽を手掛けたのは坂本龍一。

そんな『MINAMATAーミナマター』から、ジョニー・デップと、続いてビル・ナイのインタビュー映像がそれぞれ解禁となった。

https://youtu.be/k5kNu9Cn1Dg

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』(07)以来、約13年ぶりにジョニー・デップと共演を果たしたことについて、「最高でしたよ。相変わらず親切で歓迎してくれました。ユージン・スミスのメイクをした彼を初めて見た時は感動を覚えましたね。この作品は成功しそうだと思いました。」と念願の再会に喜びながら、ユージンそのものであるジョニーの姿をみて、ヒットを確信したと語るビル・ナイ。

「LIFE」の編集長ロバート・ヘイズ役を演じるにあたり、「最終的にはロバート・ヘイズという名前になりましたが、特定の人物をモデルにしたわけではありません。実はモデルになった編集者は何人かいて、それを合体させたんです。だからヘイズに関するリサーチはしていません。」と意外な事実を明かした。

アンドリュー・レヴィタス監督については、「アンドリューのことは知らず、初めて現場で会いましたが、最高でしたよ。すごく用意周到で頼りになり、礼儀正しい監督でした。インディペンデント映画は時間と予算の面でプレッシャーがかかります。それでも彼は見事に物語を伝えました。」と絶大な信頼を置く。

最後に完成した映画を観た感想を尋ねられると、「自分の出演作は見ません。見ると自信をなくして仕事をするのが難しくなるだけですからね。」とその堂々たる演技とは対照的に、繊細な一面をみせた。

【ストーリー】1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀におかされ歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターは冷静に切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。

【ウィリアム・ユージン・スミス William Eugene Smith】(1918-1978)1918年12月30日、アメリカ・カンザス州ウィチタ生まれ。世界的写真家集団「マグナム・フォト」の正会員。太平洋戦争において、サイパン、沖縄、硫黄島で戦場カメラマンとして活躍。戦後は一般の人々の生活を捉えていき、「ライフ」誌で発表した「楽園へのあゆみ」、「カントリー・ドクター」、「スペインの村」、「助産師モード」などのフォト・エッセイは世界的評価を得る。52歳の時に当時の妻アイリーンと水俣市に移住。3年間水俣市に暮らしながら水俣病の問題を取材し、1975年、アイリーンとの連名による写真集「MINMATA」がアメリカで出版され、世界中で大反響を呼んだ。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞。1977年末、死去。享年59歳。写真集「MINAMATA」がスミスの遺作となった。

製作:ジョニー・デップ 監督:アンドリュー・レヴィタス 脚本:デヴィッド・ケスラー  音楽:坂本龍一

原案:写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーンM.スミス(著)

出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子and  ビル・ナイ

作品コピーライト:© 2020 MINAMATA FILM, LLC     

提供:ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド    配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム

2020年/アメリカ/英語・日本語/115分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:MINAMATA/日本語字幕:髙内朝子

公式サイト:longride.jp/minamata/

9月23日(木・祝)TOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開

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