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THE映画紹介『ペルセポリス』

THE映画紹介とは?

THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。

アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!

今回紹介するのは『ペルセポリス』

作品情報

イラン出身でパリ在住のマルジャン・サトラピによる自伝的グラフィック・ノベルを、サトラピ自身のメガホンでアニメ映画化。70~90年代のイランを舞台に、自分らしく生きようとする少女マルジの成長と3代に渡る母娘の愛を描く。マルジとその母の声を務めるのは、実生活でも母娘であるカトリーヌ・ドヌーブとキアラ・マストロヤンニ。2007年のカンヌ国際映画祭でアニメーション作品としては30数年ぶりに審査員賞を受賞した。

『ペルセポリス』基本情報

2007年製作/95分/フランス
原題:Persepolis

監督:マルジャン・サトラピ、バンサン・パロノー

出演:キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーブ、ダニエル・ダリュー、シモン・アブカリアンほか

『ペルセポリス』短評

イラン出身でパリ在住の作家マルジャン・サトラピが半自伝作品として制作した同名グラフィックノベルを原作のテイストそのままに、自ら共同監督にも加わってアニメ映画化した今作。第80回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた作品だが、アニメだから安心と思って観てしまうと、あまりにも暗い内容に驚くだろう。

今作がリリースされた当時、レンタル店でも子供アニメのコーナーに置かれていたりしただけに、『ちびまる子ちゃん』的なアニメだと間違えて観てしまった人も多いのではないだろうか

子どもの世界観で見た大人社会、政治、国のあり方を皮肉交じりにダークに表現してみせた作品。同じ子供目線で国の政治に対する不満を描いた『ぜんぶ、フィデルのせい』よりも暗い内容となっている。

今作の舞台となる1978年当時のテヘランでは、ロック音楽がタブーとされていた。しかし、警察に隠れて思いっきりパンクな「メタリカ」のカセットテープを買いにいく姿はポップに描かれていながらも、恐怖感を漂わせている。
そのほかにも当時の時代背景を映し出すような出来事がポップに描かれていて、このギャップによる化学変化は他にないものを感じる。

自己主張があまりできない世界でありながらも、必死に自分を出そうとする姿はかっこ良くはあるが、それにはとてつもない障害がつきまとうという緊張感を終始感じさせられる

マルジの母親タージの声を務めるのは『真実』『神様メール』などに出演するフランスの名女優 カトリーヌ・ドヌーヴ。ちなみにこの作品で親子役を務めたキアラ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴは実の親子なのだ。

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