THE映画紹介とは?
THE映画紹介とは…劇場公開中には観れなかったもの、公開中に観たんだけれども…レビューする前にリリースされてしまったもの、単純に旧作と言われるものを独自の偏見と趣味嗜好強めに紹介するもの。
アメリカ映画、インド映画、ドイツ映画、アジア映画、アニメ、ドキュメンタリー….なんでもあり!!
今回紹介するのは『チェイス!』
作品情報
2013年インドで公開され、『きっと、うまくいく』『チェンナイ・エクスプレス』を抜き、同国歴代最高の興行成績を記録、アメリカでも公開もされ、全米週末興行ランキングで9位に食い込んだアクションエンタテインメント。米国シカゴでサーカス団を率い、天才トリックスターとして人気のサーヒルは、マジックとダンスを融合させたゴージャスなショーで人々を魅了している。しかし、彼には腕利きの金庫破りという裏の顔があり、幼い時に父を破滅に追い込んだ銀行へ復讐するため、犯行を繰り返していた。そんなサーヒルを追い、インド本国から検挙率ナンバーワンの刑事ジャイとその相棒アリがやってくるが、サーヒルは人生最大のトリックを仕掛け、金庫破りを実行する。インド映画史上最大規模の製作費をかけ、米シカゴで撮影されたバイクによるアクロバティックなカーチェイスシーンも見どころ。
『チェイス!』基本情報
2013年製作/172分/インド
原題: Dhoom:3
監督: 『Dhoom』 ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
出演 :
『きっと、うまくいく』『シークレット・スーパースター』アーミル・カーン
『命ある限り』『バン・バン』カトリーナ・カイフ
『レッド・マウンテン』『さよならは言わないで』アビシェーク・バッチャン
『たとえ明日が来なくても』ウダイ・チョープラー
短評
インドを代表する俳優アミターブ・バッチャンの息子としても知られるアビシェーク・バッチャンとウダイ・チョープラーによる凸凹ムンバイ警察コンビによる「Dhoom」シリーズの第3弾。ちなみに4作目はオリジナル・ビデオ作品となっていて、キャストも違う別物
このシリーズのおもしろいところは、主人公コンビがサブに回り、事件のキーパーソンがメイン扱いにするという設定である。
前作はリティク・ローシャン、そして今回はインドの3大カーンのひとり、アーミル・カーンがメインを務める。
今回はシカゴが舞台となっており、製作費とてもシリーズの中で最大となっていねこともあって、1作目にあったチープさは、ほとんど感じられない。
ハリウッド超大作とまではいかないまでも、これをアメリカ映画と言っても通用するほどのクオリティに仕上がっている。
舞台がほぼシカゴということもあるし、今回のヒロインは母がイギリス人のカトリーナ・カイフということもあり、音楽とダンスぐらいなもので、インド映画色が良い意味であまり感じられない。
アーミルとアビシェークが遊園地で遊ぶシーンなど、ちょっとダレるシーンもあるものの、「マサラ映画」ではなく、ちゃんとしたアクション映画であるだけに、172分という長さがネックとなっているが、2時間にまとめることができれば、世界に通用する作品であるようにも感じられる。
日本の劇場公開版は140分ほどにまとめられているだけに、それこそが丁度良いバージョンだったのではないだろうか…
監督のヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤは、2018年にも同じくアーミルとカトリーナを主演に迎え、アクション大作『Thugs of Hindostan』を成功に導いているが、『Thugs of Hindostan』も世界基準で観ても、非常にクオリティの高い映画であることから、今後のボリウッドにおいてアクション映画の発展に大きな役割を果たすであろう人物だ。
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